「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

お客さんラッシュ

2013年09月05日 | オーディオ談義

昨日の4日(水)は我が家にお客さんが相次いで試聴に来てくれた。

「オーディオは持ち主さえ(音質に)満足していればそれでいい」はたしかに一つの真理だが、いろんな方々のご意見を参考にしながら研究していくのも別の愉しみがあり、そういう意味で自分は「お客さん大歓迎」である。

はじめにお見えになったのは大分市からMさんとNさんのお二人。ご常連で、我が家の音を熟知されており、「どこがどう変わって、はたして良くなったのか、逆に悪くなったのか」腹蔵ない意見を聴かせてくれる貴重な応援団である。

ちなみにMさんはご自宅でタンノイのオートグラフとクリプッシュホーンを愛用されており、圧倒的なレコード派である。Nさんは、マッキントッシュの超弩級パワーアンプMC1000でJBLの4350を駆動されており、こちらはジャズ一辺倒の方。

はじめにかけた曲目はMさんご持参の次のCD。

       

マイスキー(チェロ)とアルゲリッチ(ピアノ)のコンビで「魔笛の主題による12の変奏曲」(ベートーヴェン)。

ちなみに、楽聖ベートーヴェンが数あるモーツァルトの作品の中で最高傑作としていたのがオペラ「魔笛」である。

モーツァルトの死の年(1791年)に書かれたこのオペラには彼の音楽のすべてが詰まっていると個人的に思っているが、(引き合いに出すのはまことに畏れ多いが)ベートーヴェンも「魔笛」に感激のあまり上記の「変奏曲」を作曲し献上している。

正直言ってアルゲリッチもマイスキーも好きな奏者ではないが、この曲を聴くのは初めてでじっくりと耳を傾けた。

オペラの劇中でパパゲーノ(道化役)が歌う「恋人か女房があればいいが」をフィーチャーした曲だが、慣れ親しんだメロディもあって思わず惹き込まれた。しかし、チェロとピアノのコンビだが、両者の楽器の音域から考えるとヴァイオリンとピアノの方がマッチする気もした。

システムの方だが、最初に聴いたのが最新の第三システムのグッドマンのエンクロージャーを中心としたシステム。次に、同じ曲目を第一システムの「グッドマンのAXIOM80」で聴いてみて、ズバリご意見を拝聴すると、お二人とも異口同音に「断然AXIOM80の方がいい!」

「スピーカーの中央に見事にステージが出来上がっています。音の佇まいが素晴らしいです。やはりAXIOM80は凄い再生能力を持ってますね。」とMさん。

本音を言わせてもらうと、実は今回の試聴のメインは第三システムなので、いつものお決まりの結果にややガックリ(笑)。

そこで、今度はNさんが持参されたジャズのCDをかけてみた。

        

見事な肢体を持つジャケットに思わず目が吸い寄せられるが(笑)、両者とも稀少盤だそうでもはや手に入れるのは難しいとのこと。

これらを、初めにAXIOM80システムで聴き、次に第三システムで聴くと、アッサリ軍配は後者に上がった。

「音離れが実にいいですね。クラシックはAXIOM80に限りますが、ジャズはこのシステムの方がずっといいです。」

よし、それならばと今度はジャズ向きシステムの真打として第二システムが登場。

ウーファーにJBLのD130(38センチ口径)、スコーカーにJBL375ドライバー(16Ω)、ツィーターにJBL075と、泣く子も黙る(?)JBLの3ウェイ・オール・ホーン・システムである。しかもウーファーを容れているエンクロージャーはタンノイのウェストミンスターだから、低音域に不足はなし。

さらに、それぞれの帯域に合わせて3台のアンプ(うち2台は真空管アンプ)を使用したマルチ・アンプ・システムときている。

結論から言えばオーディオシステムはやはり比較試聴をしないと、的確な判断は無理のようである。このシステムを聴いた結果、第三システムの評価がガラリと変わってしまった。

以下、次回へ続く。

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