「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

改めて「整流管」の効果に驚く

2023年01月30日 | オーディオ談義

「ローマは一日にして成らず」をもじって「健康は一日にして成らず」、日頃の生活習慣が大切なのでコツコツとウォーキングに励んでいる。

目標は「1日8千歩」~。

いつも上着のポケットに「歩数計」を兼ねて「携帯」を入れているが、つい3日前のこと、その真っ最中に着信のアラームが鳴り響いた。

あれっ、相手先は珍しく「北国の真空管博士」だった。いつもこちらから電話するばかりだから、こういうことは極めて珍しい。

幸い公園だったので近くにあったベンチに座りこんだ。

まずは気候の話が先行し、北国の冬季ではほとんどのご家庭が「灯油」が生命線だそうで、降雪対策のため屋根の表面を常時暖めている家では1か月の灯油代が20万円にもなるとのこと。

九州では信じられない・・。豪雪地帯のご苦労が切に偲ばれます。

それから、いつもの真空管の話になって、四方山話のついでに「あなたの71Aプッシュプルは整流管の ”GZ32” や ”5V4G” が使えることをご存知でしたか?」

「いいえ~、現在 ”5Y3G” を使ってますけど、GZ32が使えるんですか! さっそく家に戻って差し替えてみましょう」。

「善は急げ」で、気もそぞろにウォーキングを切り上げて自宅に直行。

現行の「PX25シングル」アンプに代えて「71Aプッシュプルアンプ」を据え付けた。もちろん「整流管」はムラードの「GZ32=CV593」に代えた。



概要を述べておくと、初段管が「27」(メッシュプレート)の二段増幅で「ARCTURAS127」(ブルー管)と「レイセオンER227」、出力管「71A×4本」、整流管「GZ32」、そしてインターステージトランスは「パーマロイコア」、出力トランスは「ピアレス」(アメリカ)と、自分でいうのも何だがなかなか豪華な布陣である。

ちなみに、これが「CV593=GZ32」。「CV」表示はたしか軍用のはずなので信頼度は大きい。



さあ、どんな音が出るかとワクワク・ハラハラしながら耳をそばだてると、思わず唸った。

まったくの様変わりで、音に透明感がある、奥行きが深い、見事な音像定位、総じて元気がいい、などいうことなし。

さらに、これまで微かに「ハム音」が左チャンネルから出ていて気になっていたのだが、見事なまでに皆無になったのはうれしい限り。

これまで使っていた「5Y3G」よりも明らかに相性がいい、あるいは少し「5Y3G」がへたっていたのかもしれないですね。

とにかく、これでこのアンプは一躍我が家のエース級に格上げですぞ(笑)。

整流管って単に「交流を直流に代える」役目を担っているだけの「縁の下の力持ち」的存在だけど、基本的に真空管アンプを支配していますね。

というわけで、例の心配性が首をもたげて「GZ32」の予備が欲しくなる。

探してみると「5Z4GY」(画像左側)の新品があったので、博士にお訊ねすると「ああ、それはGZ32同等管として使えますよ」というわけでまずはひと安心。



「5V4G」も1本あるので、枯渇の心配はしなくてよさそうだ。

最後に、整流管の話のついでに「83V」(RCA)について。



「71Aシングルアンプ」に対して通常の整流管「80」から「83V」(博士から譲っていただいたもの)に差し替えたところ、これまでアンプのボリュームを全開(10)で使用していたのが8の位置で間に合うようになった。

つまり、電流供給能力が増大して出力が大きくなり、これまで能率の高いJBLの「075」「175」専用だったものが、それ以外のユニットにも使えるようになったのは大きい。

ことほどさように「真空管アンプ」は整流管次第で生き返ることがありますのでユメユメ簡単に諦めてはいけませんぞ~(笑)。


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