「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

巡り巡って原点回帰

2020年03月06日 | オーディオ談義

関東のSさんのアドバイスを受けて、SPユニット「AXIOM80」(以下「A80」)の2発入りシステムにチャレンジしてからおよそ3週間あまりが経った。

毎日のように「ああでもない、こうでもない」と弄り回しているが、「これ以上面白い遊びがあったら誰か教えてくれ!」と言いたくなるほど楽しくて仕方がない。

せっかくの機会なので、これまでトライしてきた方法を順を追って記録しておこう。何しろこの歳になるとすぐに忘れてしまい、性懲りもなく同じ失敗を何度も繰り返すので困っている(笑)。

 1台のアンプでA80の初期版をフルレンジで鳴らし、復刻版を500ヘルツあたり以下で補強する

 チャンデバを活用し、クロスオーバーを250ヘルツ、8000ヘルツにして3ウェイ体制にする。ツィーターはデッカの「リボン型」を動員した。

 2を踏襲しつつ、125ヘルツ以下を復刻版の代わりに「AXIOM150マークⅡ」に持たせる。同時にアンプをTRアンプにする。

 思い切ってチャンデバを外し、プリアンプの2系統の出力端子を利用して2台のアンプを使い、A80の初期版と復刻版をフルレンジとして同時に鳴らす

いずれも、当初は合格だと思っても2~3日かけていろんな音楽ソースを聴き込んでいくと何かしら不満が溜まってくるのはいつものとおり(笑)。

そうこうするうちに、つい先日のブログで紹介させていただいた四国にお住いの「S」さんのコメント「A80の低音を簡単に諦めてはいかん!」や仲間の意見を参考に5の対策に行き着いた。

 1と4を兼ね合わせた形でプリアンプの2系統出力を利用して2台のアンプを使う。

具体的にはまず「初期版」をフルレンジで鳴らす。

そして「復刻版」の方は周波数「150ヘルツ」(-6db/oct)あたりでハイカットする。

その道具はムンドルフ(ドイツ)のゼロ抵抗コイル「8.2+6.8=15mH(ミリヘンリー)」(直列接続)を使い、A80の公称インピーダンス15Ωを当てはめると、丁度周波数150ヘルツあたりとなる。



付随して、使用するアンプになるが勝負のポイントになるプリアンプの選択には大いに迷った。

「クリスキットのマークⅥ」と「マランツ7型」の2台だが、後者は真空管に「ブライマー」(STC)の「12AX7」を3本使っているせいか「音の鮮度」が抜群。

その一方、クリスキットは「低音のブースト機能」が使えるので「豊かな低音」が得られる。

結局「豊かな低音」を取るか「音の鮮度」を取るかの二者択一になってしまったが仲間は「鮮度」の優先を主張し、自分はといえば「豊かな低音」に与して議論が大いに沸騰した(笑)。

結局、クリスキットの出力管「12AU7」(2本)のブランドを「RCA」(アメリカ)から「ムラード」(英国)に入れ替えたところ「切れ味」が出てきて一件落着。

プリアンプの出力管のブランド次第で全体の音質が左右される怖さを如実に味わった!

次に、パワーアンプだがA80のフルレンジ用「初期版」には「WE300Bシングル」を、「150」ヘルツ以下を受け持つ「復刻版」には「6098シングル」を使用した。



これで鳴らすことおよそ1週間あまり、ようやく愁眉を開いたつもりだったが昨日(5日)になって、アンプを1台に戻して鳴らしたところこっちの方がなんとなく良さそう(笑)。

結局、何のことはない細部は若干違うものの1の方法に「巡り巡って」原点回帰してしまった。2発に対する当初の期待感があまりにも大きすぎたことによる落差も一因かな。いろんな試行錯誤を経てようやく納得。

ちなみに、使用したアンプは「6098=6AR6」シングル(画像左側)で、5極管を3極管接続にすると、イギリスの名管「PX4」そっくりの音になるという触れ込みだったが心から同意!

周辺機器のグレードが上がれば上がるほど実力を発揮してくる感じ。

「クラロスタットボリューム」への交換など、最終仕上げをしていただいた「北国の博士」には足を向けて寝られません(笑)。

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