「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

我が家のサウンドを席巻する「71系アンプ」

2022年07月27日 | オーディオ談義

「あなたは気に入ったとなると、同じようなモノをいくつも買いたがるわね。」と、家内からときどき皮肉めいたことを言われる。

たしかに言われてみるとその通りで身の回りのモノのうち非常に大切と思うものは、万一故障して同じものが手に入らないと困るし、それに取り返しがつかない宝物を失った気持ちがするので、日頃からとかくスペアを準備しておきたがる癖がある。

いわば「心配症」。

さすがに「家内と一人娘」のスペアだけは確保できなかったが(笑)、日常的にその癖が顕著に発揮されているのが例によってオーディオ機器。

けっして自慢するつもりはないが、ざっと挙げてみると、

CDトランスポート2台、DAC3台、プリアンプ3台、パワーアンプ9台、スピーカー7系統、それからスペアの真空管が多数といった具合。

となると、機器同士を組み合わせるときの相性探しがたいへん。

もちろん、とびっきり優秀なアンプでとびっきり優秀なスピーカーを鳴らすという「一穴主義」もあるが、どんな音楽ソースにも対応してうまく鳴らせるSPというものを未だに知らない。

たとえば、フルトヴェングラーが指揮した音楽を聴こうと思えば、ドイツの鬱蒼とした森のような一塊のようなサウンドの再生に秀でていなければならない。

その一方、可憐なソプラノを聴くときなどは音像定位に優れた小口径のフルレンジが圧倒的な強さを発揮する、といった具合。

したがって、各家庭では平均するとおよそ80点ぐらいの妥協点でいろんなジャンルの音楽を聴くことになる。

かくして、我が家ではこれまではほぼ1週間ごとに「どういう音楽」を聴きたいかを主眼にスピーカーとアンプを組み合わせてきたが、このところようやく落ち着いてきた感がある。

そう、つい最近劇的な変身を遂げた「AXIOM80」のハイスピードに対応できる「71系」アンプが我が家のサウンドを「席巻」しているのだ。

ウッ、「席巻」(せっけん)って?

中国の古典「史記」に由来する言葉で、「席(むしろ)を巻くように片端から土地を攻め取ること、転じて圧倒的な勢いで自分の勢力範囲に収めること。」(広辞苑)

もう既にご存知でしたかな?(笑)

現在、手元には「71系のアンプ」が3台ある。



中段の左から「出力管」の種類のネーミングにより1号機「171シングル」、2号機「371Aプッシュプル」、3号機「71Aシングル」といった具合。

古典管を愛好する方にはお分かりのとおり「2桁番号はST管」「3ケタ番号はナス管」となる。

で、この3台は出力管に同じ「71系」を使っていても、それぞれ微妙に音質が違う。

1号機は中高音域の華やかさが抜きんでている、2号機は豊かな低音域に秀でている、3号機は前二者にはない「穏やかさ」があり長時間の試聴にはうってつけ。

目下のところ「AXIOM80」(初期版)には「371シングル」を、そして復刻版には「371Aプッシュプル」を充てているが、まったくより取り見取りの状態でその日の気分によって、これら3台をたらい回しにしている。

いずれも比較的小型で軽いアンプなので持ち上げても腰に負担がかかることがない。

歳をとればとるほど、アンプは軽くてシンプルなものに限りますな!(笑)



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