「1に健康、2、3が無くて4に音楽&オーディオ」をモットーにしながら、日頃から健康対策に腐心している。
毎日「8000歩」前後のウォーキングは欠かしたことがないほどで、「亡くなる前日まであんなにオーディオを楽しんでいたのに~」というのが理想だが、ことはそう単純なものではなさそうだということが分かってきた。
その理由についてだが、先日の日本経済新聞に次のような記事が掲載されていた。
これを読んでいただくと分かるが、(細かい字を読むのは)面倒くさいという方もいそうなので(笑)、要約してみよう。
「喫煙する人は健康を害して医療費が余計かかると思われているが、総じて早死にの傾向にあるので総体的な医療費はむしろ抑制される。
その一方、禁煙対策をして健康に留意している人は寿命が延びるのはいいものの70歳以上になると喫煙以外の理由、たとえば加齢によっていろんな疾患に罹ったり認知症になったりするので、生涯にかかる医療費や介護費の総額は喫煙者に比べて逆に増える。」
平たく言えば、医療費の抑制という観点からするとまるで不健康の見本みたいな喫煙者の方が早死にをすることで禁煙者よりも総体的に優っているというわけだ。
何しろ現役の東大教授の説だから信用が置ける記事だろう。
こうなると70歳以上の、ほとんど社会のお役に立たない老人が下手に健康対策をして延命を図るのも考え物である。
第一、国家の財政に迷惑をかける(笑)。
今でこそ長寿者はそこそこ敬愛される存在になっているが、これからもさらにその割合が増えてくるとなると次第に社会のお荷物になり逆に「疎まれる時代」がやって来ることも十分考えられる。
いや、むしろご本人が気づかないだけで今や現実のものなのかもしれない。
たとえば「老害」で、変に頑張りすぎて後進の育成を阻害している場合だってきっとあるに違いない。ほら、政治家や学問の世界での大御所、経済界など、枚挙に暇がないほど。
そのうち「80歳を越えたら病院通いは止めよう」「自分で死を選べるようにしよう」なんて、物騒なキャンペーンが一斉に張られる時代がやってくるかもしれない。
おお、怖っ!
ただし、そうはいっても「総論賛成、各論反対」で自分だけはどれだけ医療費がかかっても長生きをして「音楽&オーディオ」を楽しみたいので、これからも健康対策はユメユメ怠りなくやる積もりだ(笑)。
なお、以前のニュースで「日本老年学会が超高齢社会を迎え、現在65歳以上とされている<高齢者>の定義を75歳以上に引き上げたうえで、それより若い人たちには就労やボランティアなどの社会参加を促すべきだとする提言をまとめました。」とあった。
その発表の背景には「定年延長、年金支給開始の延期、保険医療費の抑制」の思惑が透けて見えるような気がするのは自分だけかな~。
それにしても、異様に高齢者の死亡率が高い「コロナ禍」は、もしかして「天の配剤」かもですね(笑)。
この内容に共感された方は励ましのクリックを →