「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ノーアタック ノーチャンス!

2023年06月07日 | オーディオ談義

オーディオというのはスピーカーから出る空気の振動を耳で感じ取り、「脳」で音楽に変換する作業だと思っている。

何が言いたいかというと「オーディオと脳とは分かちがたく結びついている」ということ。

で、その脳は遺伝的要素や環境的要素によって人それぞれであり、世界中でも一つとして同じものはない。

したがって、自分が気に入った音であれば他人からどう言われようと(脳は別物なんだから)「泰然自若」としておけばいい。

ところが、分かっちゃいるけど・・、

先日のこと、あるオーディオ愛好家と電話で話していたら「他人から音を貶されるとやはり少しばかり動揺しますね」「えっ、あなたもですか」と妙に意気投合し、同時に安心もしたことだった。

ことほど左様に人間は「もろい生き物」だと思う(笑)。

とはいえ、自分が絶対正しいので他人の意見には全く耳を貸さないというのも「頑迷固陋」(がんめいころう)というわけで、その辺のバランスがなかなか難しい。

で、実例に移ろう。

つい先日、「プリアンプ・コンテスト」で我が家に集まった2名の仲間にちょうどいい機会だとばかりに愛用のシステムを聴いてもらったところ、あまり反応が良くなかった。



「こんなシステムはどうでもいいから早くAXIOM80を聴かせてください」という雰囲気が嫌になるほど伝わってきた(笑)。

どうして気に入ってくれないんだろう・・、いい音だと思うんだけどなあ、と、その場は長年の訓練により心を鎮めたが「もし改善の余地があるとしたら・・」と、翌日から合間を見てしばし沈思黙考。

で、構想が固まったのでチャレンジしてみようかとようやく重い腰を上げた。

そう、「ノーアタック、ノーチャンス!」という名言があるではないか(笑)。

で、取り組んだ要諦というのが中高音域のユニットを耳の高さに持ってきたこと。



これで、がらりとサウンドが変わりましたよ! より迫真性が増したし不自然さが解消したともいえる。やはりSPユニットはできるだけ寄せ集めて音源を集中させた方がいいみたい。今更だが・・(笑)。

問題は低音域(100ヘルツ以下)を受け持つウェストミンスター(改)との位相調整だが、音速340m/秒として100ヘルツの時の波長は「3.4m」だから十分範囲に収まっているはず(これって正解かな?)。

ついでに、プリアンプの真空管も思い切って変えてみた。

このアンプを導入してから4か月くらい経つだろうか、整流管(エジソンマツダ:EZ81)付きのプリアンプは初めてだったが、中高音域の柔らかい響きに今でもぞっこんだが、使う真空管(E80CC)のブランドが二転三転している。



当初に使ったのは画像一番左の「ヴァルボ」(ドイツ)で、良くも悪くもない感じだったが、次いで真ん中に位置する「フィリップス」へと移行し、かなりプラスの方向へ作用したが、このほど思い切って「タングスラム」(ハンガリー)へと差し替えてみた。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という心境だった(笑)。

ところが・・、やっぱりオーディオは値段ではないですねえ。

「タングスラム」は「ヴァルボ」や「フィリップス」のお値段の半分程度だが、鮮度といい、色気といい、哀愁感といい、この球が一番良かったのだから驚き(木)、桃の木、山椒の木~。

よし、これで自信を持って次の機会にオーディオ仲間に聴いてもらうとしよう。

「どうです、AXIOM80よりいいでしょうが!」という言葉を一度でもいいから吐いてみたい~(笑)。

最後に、念のため「ノーアタック、ノーチャンス」で「チャットGPT」に打ち込んだところ意外にも次の回答が出てきた。

「ノーアタック、ノーチャンス」というフレーズは、競技やゲームにおいて攻撃やチャンスを与えないという意味を持つ表現です。具体的な文脈によって解釈が異なる可能性もありますが、一般的には相手に攻撃やチャンスを与えず、厳しい状況を作ることを意味します。

このフレーズは、スポーツや競技において、自分の強さやスキルを発揮し、相手にチャンスを与えずに優位に立つ戦略を表現する場合に使われることがあります。また、ビジネスや交渉においても、相手に譲歩せずに有利な条件を引き出す意思表示として用いられることがあります。

ただし、具体的な文脈によっては、協力やチャンスを与えないことが悪い結果を招く可能性もあるため、柔軟に対応する必要があります。」

あれ~、勘違いしたみたい。

「アタックが無いところにチャンスは生まれない」と、勝手に解釈していたのだが・・。

ま、いっか(笑)。


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