「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「超高周波音」が音の印象を変える~後編~

2022年03月12日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

どうせ人間の耳には聞こえないんだからと、これまで問題外にしてきた2万ヘルツ以上の「超高周波音」だが、サウンドの命運を左右するほどのきわめて大切な存在であることが判明した。

とまあ、ちょっとオーヴァーな表現だとは思うが(笑)、「我が家のオーディオ環境では」という条件付きの話なので、どこにも通用する事例とは思わないし、そもそも信用するもしないも貴方の自由なので念のため。

で、
歳をとると誰でもそうだが1万ヘルツ以上の高音域が聞き取りにくくなっているはずなのに2万ヘルツ以上の超高周波音の存在感が気になるなんておかしいと思うのだが、それがわかった気にさせられるのだから不思議。

理論と現象の乖離がいつも付きまとうのがオーディオだし、それがまた飽きない理由の一つだが、
メル友の「K」さん(横浜市)から次のようなメールが届いた。

タイトルは「好奇心に乾杯!」

「AXIOM80が楽しみです。それにしても○○さんの実行力(好奇心)に敬服。わたしなら「これで上手くいったから当面は」止めておこうと。
 
この力があれば「(心臓の)ステントくらいへっちゃら~」。

アハハ(笑)。

今回の実験に参加した「ツィーター」は初めに「075」(JBL)、次に「リボンツィーター」(デッカ)だったが、ほかにも試してみたくなった。



両方ともワーフェデールのツィーターでこれまで大切に仕舞っていた
。左側は型番がわからないが、強力マグネットに裏打ちされた切れ味のいいツィーターで便宜上「高性能ツィーター」としておこう。

右側は通称「スーパー3」で、赤帯マグネットが付いている希少品。



まず、トライアクショム(グッドマン)の上に載せたのは「スーパー3」。

マイカコンデンサー「0.075μF」を1個使ったので、クロスオーバーは15万ヘルツくらいかな。この辺になると人間の耳にはまったく聞こえないはずだが、音出ししながら耳をツィーターにくっつけるとほんの微かに聞こえるのだからこれまた不思議。

で、サウンド自体もどちらかといえば甘めのゆったりしたサウンドが特徴だった「トライアクショム」が、引き締まった瑞々しい筋肉質の音に変身したのだから驚いた。

超高周波音でサウンド全体がこれだけ支配されるんだから、これはたまらんなあ~(笑)。

次は、いよいよ「AXIOM80」といきますか~。

ツィーターには真打ともいえる「高性能ツィーター」の出番。



低音域はともかく「高音域」についてはまったく不満がないはずの「AXIOM80」だが「超高周波音」によって「鮮度と透明感」が果てしなく向上したのには参った!

これで「超高周波音」はシステムの周波数帯域をいっさい邪魔することなく魅力だけを追加してくれることを改めて確認。

以上手持ちの中から4つのツィーターを順次使ったことになるが、それぞれに持ち味があってアンプとの相性や性能の違いによってサウンド全体が大きく変化するのが興味深かった。

で、困ったことが一つだけある。

それはプリアンプの出力が2系統端子だけなので「フルレンジ」用と「スーパーツィーター」用に占領されてしまい、サブウーファー用の端子が足りなくなること。

で、インピーダンスの問題などいろいろ課題はあろうが、背に腹は代えられないのでこの際片目をつぶることにして、1系統増やして3系統にするとなると新たにシャーシに穴を開けて増設しなければ。

オーディオ仲間の「N」さん(大分市)に連絡して作業をお願いすると「ああいいよ、持っておいで~」とのことで、2台のプリアンプと「WBT端子」を持って行った。

シャーシに新しい穴を開けるとなると時間がかかり、2台合わせて3時間ほどの作業となったが見栄えもばっちりで無事完成。

「いくらお支払いしたらいいでしょうか」と、お訊ねすると「要らない、要らない・・」。

やはり持つべきものはオーディオ仲間ですね(笑)。

これで我が家のシステムは基本的なスタイルとして「フルレンジ」を中心にして上下に「超高周波音」と「超低音」で完全武装することとなった。

つい「鬼に金棒」という言葉を思い出した。

ロシアなんて怖くないぞ!?(笑)


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