期待のワーフェデールのユニット「スーパー10」(10インチ:口径25センチ)が我が家に到着してからおよそ1週間が経った。
毎日のように「ああでもない、こうでもない」と、まるで子供がおもちゃを弄り回すように遊んでいるが(笑)、二転三転するうちにようやく最終的な活用方法が見えてきたのでその経過を記録しておこう。
初めはご承知のように「平面バッフル」で鳴らしてみた。
しばらく聴いているうちにやっぱり低音域が物足りなくなって(笑)、今度は「AXIOM80」(以下「A80」)の箱の上に載せてみた。
その狙いは低音域(およそ150ヘルツ以下)を受け持つリチャードアレン(英国)のユニット(口径20センチ)と一緒に鳴らそうという算段だ。そのために、ご覧のとおり既存の「丸形バッフル」に付け変えた。
接続の方も「A80」に繋ぐバナナプラグを「スーパー10」に付け替えるだけだから実に簡単。
それぞれにユニットを2台のアンプで鳴らしてみると、う~ん、なかなかいけるじゃないか(笑)。
音像バランスもいいし一つの完成形システムとしても十分成り立つレベルだが、半日ほど耳を傾けているうちに「A80と比べると最高音域の伸びがいま一つかなあ」。
どんなユニットも「A80」と比べるのは酷というものだが、我が家の不動の「羅針盤」兼「お目付け役」として長年活用しているのだから良くても悪くても仕方がない。
さて、どう始末をつけようかと思案するうちに視線が自然とウェストミンスターへと向かった。
今のところまったく不満はないシステムだが「中音域」(700~6000ヘルツ)を担当するグッドマンの「大型楕円形ユニット」を入れ換えてみようかな。
「現状に満足したままでは進歩なし」というのが我がオーディオの不変のモットーである(笑)。
ちなみに、ここで江戸時代の浮世絵師「葛飾北斎」を引き合いに出すのはまことに恐れ多いが、翁は89歳のときに「天があと10年、いや5年でいいから命をくれたら本物の画工に成れたのに・・」と言い遺して息を引き取った。あれほどの画家だったのに最後まで自作に満足しなかったのだから凄いと思いませんか。
そういうわけでもないが(笑)、思い切って入れ替えた。
ついでに高音域用ユニットも「スーパー3」(緑色の自作バッフル付き)に入れ替えた。
さあ、大変(笑)。
これで、ウェストミンスターに纏わる3つのユニットはすべてワーフェデールの「赤帯付きマグネット付きユニット」に変身したのだ。
まず低音域はウェストミンスターに内蔵している「スーパー12」(補助バッフル付き:口径30センチ)。
ツィーターの「スーパー3」(口径10センチ)はこれ。
箱は「タンノイ」製だけど、3つのSPユニットはすべてワーフェデール製という、まず世界で唯一ともいえる「3ウェイシステム」である。
クロスオーヴァーは「700ヘルツ、6000ヘルツ」に設定して聴いてみた。
はてさて、どんな音が出てくることやらもうハラハラ・ドキドキである(笑)。
そして、事態は予想だにしない方向へと展開していく。
以下、続く。
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