「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ようやく開いた図書館

2020年04月01日 | 独り言

とうとう別府からも「新型肺炎」で二人の感染が確認された。

心配性の妻は30分おきに体温を測って一喜一憂し、ちょっと風邪気味のせいか37度の熱に「もしかしてコロナじゃないかしら」と、大騒ぎで真夜中に起きたりするので「いい加減にしろ!」と一喝してやった、と言いたいところだが、明日は我が身かも知れないのでそういうわけにもいかないし(笑)。

昨日(31日)、クリニックに行って「PCR検査」を受け「陰性」を確認してようやく一件落着。

目下の「新型肺炎」対策は家にずっと閉じこもり他人と出来るだけ接触しないことに尽きるようだが、「音楽&オーディオ」愛好家にとっては”うってつけの趣味”といえそうですね。まったく苦にならない(笑)。

ただ運動ジムが閉館になってから3週間余にもなるのには少々閉口している。

持病があるので食後の運動は欠かせないため、仕方なく近くの長い坂道を午前と午後の2回に分けて、40分ほどかけてせっせと登ったり降りたりしているが、器具を使ったストレッチが出来ないのが痛い。

そして図書館も3月5日からずっと休館中だったが、先週の27日(金)からようやく開いた。

さっそく出かけてみると、入り口でものものしく「在館時間は30分以内」「入館時の手の消毒」を求められたので、「ハイいいですよ」と館内へ。



いずれも新刊ばかりで目いっぱいの5冊を借りた。

このうち真っ先に手に取ったのは「難読語の由来」で、この手の本は「雑学好き」にとってはたまらない。

読み方の難しい言葉の語源から遡って、なぜそう読むのか、そして意味まで述べてあって日本語の奥深さを知るには絶好の本だった。

一例として、「玄人」(くろうと)という言葉を引用させてもらおう。(要旨)

「彼の油絵は玄人はだしだ」などという。対する言葉「素人」(しろうと)との関係で、非常に優れた技術を有する人とか、時には商売人とか、そんな意味の言葉といえる。

その語源については「役者評判記」の「黒吉」の黒を受けてとか、一芸に苦労した人だからとかもいわれるが、やはり素人(白人)に対立させたと見るのが穏やかだ。

したがって「黒人」と書いてもよいし、そう書かれることもあるが一般には「玄人」だ。

「玄」という漢字は「常用漢字表」も「ゲン」という音しか載せていない。その意味の一つは「玄妙」「幽玄」の「玄」で奥深いという意味だ。もう一つが黒いという意味で、これは「玄米」の「玄」に当たる。

したがって「玄人」は「くろひと」と読むのが普通で、それがウ音便化したものの、素人に引かれてかあるいは「蔵人」(くらうど)との区別を意識させるためにか、その「と」は濁音化しないままで定着したものといえよう。

「玄」の字で意味が見えないとされる単語が「玄関」だ。

玄妙な道に進み入る関門、ということなのだ。それが、禅寺の門や寺の書院の入り口や、武家の入り口などを言うようになって現在に至っている。」

以上のとおりだが、「玄関」という言葉にはとても奥深い意味が込められているわけで「玄妙=幽玄で微妙」な道への関門という意味から、肉体的かつ精神的な修行への入り口を思わせるところがあり、一般的な家庭ではおいそれとは使えない気がしてきた。

そういえばマンションなどの集合住宅の場合「玄関」よりも「エントランス」とか「入口ドア」とかの表現が使われているのもその一環だろうか(笑)。

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