「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

名誉の負傷

2019年03月28日 | オーディオ談義

前々回のブログ「先入観は罪、固定観念は悪」で述べたように3段構えの対策で新境地を開いたつもりの「PX25シングルアンプ」だが、土曜日(23日)が来るのを待ち構えてオーディオ仲間に試聴してもらうことにした。

自分の耳ではどうしても独自の「思い入れ」とか「お値段」とかの邪念が付きまとうので(笑)、他人の耳を拝借しての客観的な判断が大いに参考になる。

ただし、ひとくちに試聴といっても比較するのが一番わかりやすいので具体的にはプリアンプを通じて鳴らす「171PPアンプ」とプリアンプ無しで鳴らす「PX25シングルアンプ」との一騎打ちとなった。

試聴盤は例によって「寺島靖国」(ジャズ評論家)さんが編纂されたジャズの優秀録音。

       

スピーカーはウェストミンスター(改)。

それぞれのアンプを30分ほど聴いていただいたうえで、そのご感想はといえば「音の鮮度と抜けは171PPの方が一枚上ですね。しかし、低音域の重量感はPX25の方に軍配が上がります。難しいところですが総合的には私は171PPの方が好きです

やっぱりそうですか・・・。

何だか急に171真空管のストックが心配になってきたのはご愛嬌(笑)。

何しろプッシュプル方式だから厳密に数値がそろったペア管が2組(4本)必要だ。スペアが1組あるがもう一組欲しいところ。

そこで北国の真空管博士に相談したところ「海外のオークションでペア取りが出来るRCA製のナス管の極上品が見つかりましたので落札してあげます」

これでひと安心(笑)。

テストが一段落して今度はグッドマンの「トライアクショム」の試聴に移った。

CDシステムは「dCS」(英国)のコンビでプリアンプは「マランツ7型」、パワーアンプは「SV-300Bシングル」である。

ジャズを気持ちよく大音量で鳴らしていたところ、左チャンネルから強い音が入ったときだけザザッとノイズが発生しだした。

アレーッ!

クラシックでは大音量で鳴らしても何ともなかったのに、ジャズのようなパルシブな音になると途端に弱点が露呈した。

ヤレヤレ、また修繕か!そして、またお金が要る・・・(笑)

ほんとにジャズの優秀録音は「罪作りなCD」ともいえる。

それにしても我が家での修繕は圧倒的にSPユニットが多い。

何しろ60年ほど前の古いユニットだし、出自はオークションの中古品だから仕方がない面もある。

また繊細な音を出すユニットほど壊れやすいのも事実だし、ある意味では「名誉の負傷」といえるのかもしれない。

なにせ「故障しない丈夫なツクリだけど繊細な音が出ない」ユニットは真っ平ご免なんですから(笑)。


さっそく修繕に出すことにして取り外し、その代わりに同じグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」を取り付けて試聴した。

   

「いかにもグッドマンらしい音ですね。トライアクショムにまったく引けを取りませんよ」

「このユニットはクロスオーバーをいろいろ試してみましたが4000ヘルツあたりがベストのようです。ツィーターはワーフェデールのスーパー3ですが大型マグネットのせいかコーン型にもかかわらずとてもセンシティブですよ」

これで本日の試聴会は盛況のうちに終了した。

「終わり良ければすべてよし」、これは人生と同じですね(笑)。

最後に、名残惜しくもお借りしていたジャズのCD11枚をお返ししたが、その代わりにといってはなんだが持参したいただいたのが次のCDだった。例によって寺島靖国さんが編纂した残りの7枚のCD。

   

これはまた痺れそうなCDばかり!

ほんとうに親切極まる仲間のご厚意に感謝、感謝です(笑)。


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