「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽談義~ベルゴレージの「スターバト・マーテル」~

2012年07月06日 | 音楽談義

CS放送の「クラシカ・ジャパン」の視聴を始めたのが5月初旬だから今日までおよそ2か月が経過した。

その間、せっせと録画する一方で好みに合わず視聴後に消去したりするのもあって現在どのくらい残っているだろうか。とにかくCDに比べると若干音質が劣るが(特に低域の質がちょっと物足りない)、1か月の視聴料(約3000円)からすると、随分安上がりである。

この機会にざっと、曲目をジャンルごとに整理してみると、

≪オペラ≫

「ニーナ、又は恋狂い(パイジェッロ)」 「シモン・ポッカネグラ(ヴェルディ)」「レニャーノの戦い(ヴェルディ)」「フィガロの結婚(モーツァルト:アーノンクール指揮)」 「メサイア(ヘンデル)」 「魔笛(モーツァルト:ムーティ指揮)」

≪室内楽≫

「弦楽四重奏曲第8番(ショスタコーヴィチ)」 「ヴァイオリンソナタ集(モーツァルト:シャハム兄妹)」 「12の練習曲(スクリャービン:ボゴレリチ演奏)」 「弦楽四重奏曲第16番(ベートーヴェン:ハーゲン四重奏団)」 「ピアノと音楽のための5重奏曲(モーツァルト)」 「クラリネット5重奏曲(モーツァルト:ザビーネ・マイヤー)」

≪管弦楽・バレエ・歌曲≫

「シェラザード(リムスキー・コルサコフ)」 「ロシア歌曲(ネトレプコ&バレンボイム)」 「白鳥の湖(チャイコフスキー:ヌレエフ&フォンティン)」 「火の鳥(ストラヴィンスキー)」 「ペールギュント(グリーク)」

≪シンフォニー≫

「交響曲第1~2番、9番(マーラー:アバド指揮)」 「交響曲第4番~5番(マーラー:ゲルギエフ指揮)」 「交響曲第3~6番(チャイコフスキー;ゲルギエフ指揮)」 「大地の歌(マーラー:バーンスタイン指揮)」

≪協奏曲≫

「ヴァイオリン協奏曲第2番~4番(モーツァルト:ムター演奏)」「ファゴット協奏曲(モーツァルト:メータ指揮)」

≪宗教音楽≫

「スターバト・マーテル(ベルゴレージ)」 

≪その他≫

「ポートレート(エディタ・グルヴェローヴァ)」 「ヴェルビエ2009音楽祭(エフゲニー・キーシン)」 「巨匠たち」シリーズ(イルムガルト・ゼーフリート、テレサ・ベルガンサ、コリン・デイヴィス、マリア・カラス)

こうして実際に書き出してみると全部で40作品ほどとなり、かなりの数になる。音質が若干劣るとはいえ、おそらく未来永劫に知ることのなかったであろう曲目に親しめるのは本当にありがたい。

ヴェルディのオペラ群はまず間違いなくそうだし、それにベルゴレージの「スターバト・マーテル」なんかは代表格。

「歳をとればとるほど宗教音楽が身近になるよ」と仰っていたのは、仕事がらみのひょんなことから知遇を得て、40代の頃にたびたびタンノイ・オートグラフを聴きに伺った、今は亡き「K先生」だった。

「T地域」の「御三家」といわれたほどの大病院の院長先生だったが、天井が高くて広くて大きな専用のリスニングルームで聴かせていただいた音楽は今でも記憶に残っている。「冬の旅」(シューベルト)が学生時代から大のお気に入りだったそうで、「冬の旅」といえば歌手は「ディースカウ(バリトン)」に決まっているが、その「ディースカウ」も先日、86歳で亡くなった。きっとK先生は今ごろ天国で「ディースカウ」と仲良く話をされていることだろう。

さて、スターバト・マーテルの話だが「ウィキペディア」から引用させてもらおう。
 

スターバト・マーテルStabat Mater、「悲しみの聖母」「聖母哀傷」)は、13世紀に生まれたカトリック教会の聖歌の1つである。ヤーコポーネ・ダ・トーディの作とされる。題名は、最初の1行(Stabat mater dolorosa、悲しみの聖母は立ちぬ)を省略したものである。 

中世の詩の中でも極めて心を打つものの1つであり、わが子イエス・キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う内容となっている。 

中世以来、西洋音楽の多くの作曲家がこの詩に曲を付けている。中でもパレストリーナ、ヴィヴァルディ、ベルゴレージ、ハイドン、ロッシーニ、ドヴォルザーク、シマノフスキ、プーランク、ペルト、ペンデレツキなどのものが著名である。

錚々たる連中が「スターバト・マーテル」の作曲をやっているが、その中でも最高傑作とされているのが26歳で夭折したベルゴレージの作品である。
 

なるべく1日に1回はこの曲を聴くようにしているが、とりわけ寝る前に聴くと心穏やかになり精神安定剤の役割を果たしてくれていいようである。途中で目が覚めることが少なくなり、夢の「7時間ぶっ続け睡眠」が出来るようになった。

まだこの曲を聴いたことがない人は、ぜひお薦めしたいところ。

勘違いして「スタバ」 → 「スターバックス・コーヒー」を思い出し、寝る前にコーヒーを飲むことがないように。不眠症になっても知りませんぞ~。


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