「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

~たかがハンダ付け、されどハンダ付け~

2012年07月27日 | オーディオ談義

27日(金)の早朝の5時過ぎ、起き抜けにまずオーディオシステムのスイッチを入れたところ、低域用のスピーカーから盛大に「ブーン」というハム音が出てきた。”いきなり”だったのでビックリ仰天で、眠気も一気に吹き飛んでしまった。

さあ~、大変なことになった。原因はどこか?一番大切にしている第一システムなので心配なこと、この上ない。

このシステムに関しては最近、回路から接続コードまでいっさい”いじって”いないので心当たりがないのも始末に悪い。

それでもあえて類推すると、中高域用(プリアンプ → PX25真空管アンプ → AXIOM80)にはちゃんと信号が通って音が出ているので、低域用回路に問題があることは間違いなし。

そうすると自ずと次の4点に絞れる。

 アッテネーター自体に問題がある

 アッテネーターとアンプをつなぐケーブルの接触不良

 アンプとスピーカーをつなぐSPコードの接点箇所の不良

 アンプ自体の故障

のアンプ自体の故障となると回路の複雑なDCアンプ(ケンウッド01ーA:改造)だし、とても素人の手に負える範囲ではない。その時はしようがないと諦めることにして残る三点に絞って、まず2、3を調べてみたがまったく異常なし。

残るはだけしかない。とりあえず、別のアッテネーターに接続して様子をみてみると「ハム」音無しでほっと一息。

これで間違いなく故障の原因はと断定、となると、ハンダの接着不良しか考えられない。

結局、半年ほど前に交換したロジウムメッキ製のプラグのプラス箇所の半田付け(右チャンネル)がちょっと触っただけで外れた。やれやれ、これでやっと原因が分かった。その間30分ほど。

俗にいう「イモ・ハンダ」である。半年ほど前にボリューム部分を交換したついでにプラグも併せて念入りに改造したつもりのアッテネーターだったが、やはり素人にちょっと毛の生えたような人間がやるとこういうことになる。

故障の原因となって取り外したプラグは
次のとおり。

           

何せ、このプラグ、ハンダが付きにくかった記憶が今さらながら蘇ってくる。ある程度高級品とされるプラグでもハンダが付きにくかったら元も子もないがもしかするとそれなりの解決法があって、自分が知らないだけかもしれない。

ハンダといってもいろいろあるが現在使っているのは日本アルミットのハンダ「KR-19RMA」。

「世界最高の品質」「NASA航空宇宙産業の必需品」との謳い文句で、100gでわずか1,586円(税込)だから、愛用しているが、以前使っていたハンダと比べてちょっと付きが悪いような気もする。

ネットで調べてみると次のようなコメントがあった。

☆ ハンダの寿命について

ハンダにも有効期限というものがあります。どのメーカーのハンダも製造後1年間というのが基準のようですが、では、実際に5年も経てば使用できないかと言うと、いくらでも半田付けが出来てしまいます。

ただ、ハンダののりが悪かったり良かったりレベルの問題ということになりますが、本来、最も大切なことは、保存管理の仕方でずいぶん左右されます。ハンダは湿気に弱く、保湿性が高くなると、つきも悪くなります。酸化してしまうからです。

酸化はハンダにとって大敵です。いくら新品でも半田付けする時に、加熱し過ぎても酸化しますから、手際の良い、素早い半田付けが基本となっています。ハンダは買ったら湿気を帯びないように保存しておきましょう。室温の低い部屋での保存は最も気を遣いましょう。保存の仕方が悪く、もし酸化がひどいようでしたら、ハンダ適量をやや多目にしフラックスが必要です。

すぐれたハンダを生かすもダメにするのも、ちょっとした保存管理次第で大きくテクニックをも左右します。ハンダの寿命は手際良い作業と保存管理次第ということになります。

これからすると、おぼろげながら今回の「イモ・ハンダ」の原因が推察
できそうだ。

まず、使ったハンダが1年以上経っていて酸化していた可能性がある。次に、ハンダ接着の不良個所が右チャンネルだったが、この右チャンネルはアッテネーターの下側部分に当たっているので、上側の左チャンネルに比べて作業が非常にやりにくく、ハンダ付けするときに手際が悪くなってしまい、加熱しすぎて酸化に余計拍車がかかってしまった。

今回の件は「たかが、ハンダ付け」と侮ると、後で大変な目にあうと大いに肝に銘じたことだった。

ところで、話は変わって九州地方はこの23日(月)にようやく梅雨が明けて、ずっと快晴の毎日。2か月ほど前からお願いしていた植木屋さんがやっと来てくれて、24~25日にかけて猫の額ほどの狭い庭の散髪が終了した。

いつもは市の「シルバー人材センター」にお願いするのだが、今年は昨年9月に亡くなった母(94歳)の「初盆」が控えているので、専門の植木屋さんに頼んだわけだが、流石に評判通りの腕前で、生前、母が大好きだった「山桃」が見違えるほど見栄えが良くなった。

家内の朝の散歩友達からも絶賛を博している模様。

          

午後からは葬儀屋さんが来て、いよいよ盆灯篭の飾り付けの準備が始まる~。

 


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