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生物多様性の損失続く 条約事務局が報告書

2010-05-11 | 先住民族関連
【共同通信2010/05/10 21:24 】【ナイロビ共同】
世界の生物多様性の損失に歯止めがかからず「2010年までに多様性の損失速度を顕著に減少させる」との国際目標は「達成されなかった」とする報告書「地球規模生物多様性概況第3版(GBO3)」を、生物多様性条約事務局が10日公表した。
 食料供給や気候の安定、災害軽減など多くの恩恵をもたらす生物多様性の危機的状況が続いていることが鮮明になり、条約のジョグラフ事務局長は「われわれは生物多様性を失いつつあるが、行動するのに遅すぎることはない」と述べ、各国の対策強化を促した。
 10日からナイロビで始まった同条約の会合で、各国は10年以降の保全目標を議論。10月、名古屋市での同条約第10回締約国会議(COP10)で新たな目標を決めるが、対策強化が課題となる。
 「2010年目標」は、計21の小目標で構成。このうち「生物資源の持続可能でない消費などが軽減される」「先住民や地域社会の伝統的知識や慣行が守られる」など3項目は「世界的に達成されなかった」とした。
 「絶滅の恐れがある種の状況が改善される」「主要な外来種の管理計画が整っている」など14項目は「世界的に達成されなかったが一定の前進がある」と評価。

http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051001000630.html
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