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「命の形彫り出した」 藤戸作品の魅力紹介 道新旭川政経懇で五十嵐さん講演

2024-06-19 | アイヌ民族関連

弓場敬夫

北海道新聞2024年6月18日 21:06

藤戸竹喜さんの木彫作品について解説する前道立近代美術館学芸部長の五十嵐聡美さん

 道新旭川政経文化懇話会の6月例会が18日、アートホテル旭川で開かれた。前道立近代美術館学芸部長の五十嵐聡美さん(60)が、9月に道立旭川美術館で始まるアイヌ民族の彫刻家藤戸竹喜さん(1934~2018年)の作品展について、見どころなどを語った。

 五十嵐さんはアイヌ絵や木工芸などを専門とし、旭川育ちで阿寒湖畔(釧路)を拠点としていた藤戸さんと親交が深く、旭川の作品展「藤戸竹喜の世界展」を企画監修する。

 クマやオオカミといった動物や、エカシ像をはじめとする人物像などを手がけた藤戸さんについて、五十嵐さんは「木という命の塊にノミを入れ、命の形を彫り出した」と語った。

 また、絡み合う5頭のクマや、後ろ脚を浮かせたシカを襲うオオカミといった複雑な形の作品を示し「1本の木から彫り進めて細部まで丁寧。その上すごい速さで作業を進めた」と解説した。

 藤戸さんが初めてクマ以外を題材とした1969年の「樹霊観音像」の説明では「京都と奈良を巡って仏像を目に焼き付けてから、阿寒に戻ってから彫った」と、藤戸さんならではの発想や表現力の高さを強調。

 最後に「旭川に並々ならぬ愛着を持っていたので、作品展をぜひ応援してほしい」と訴えた。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1026479/

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