竹田菜七 会員限定記事
北海道新聞2024年4月13日 20:55
島義勇の蝦夷地探検への思いについて講演する佐賀城本丸歴史館の藤井祐介さん
明治時代に札幌の礎を築いた佐賀藩出身の開拓判官、島義勇(1822~74年)の没後150年の命日となる13日、札幌市内で功績をたたえる集いが開かれ、佐賀県立佐賀城本丸歴史館の学芸員が「島義勇が見た蝦夷地(えぞち)、そして日本」と題し、講演した。
市民ら有志でつくる開拓判官島義勇顕彰会(札幌)の主催。道内外から約190人が参加し、山口祥義・佐賀県知事や坂井英隆・佐賀市長も出席した。
講演では同歴史館の学芸員藤井祐介さんが登壇し、「島はアイヌ民族の人々に対してもいろいろなまなざしを向けていた」と説明。クマの魂を神々の世界へ送り返す、イオマンテと思われる儀式を見た島が「非常に古風で素晴らしい」と感想をつづったことを紹介し、「アイヌの人々に対し、共感の思いがあったことが分かる」と述べた。
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