釧路新聞3/15(金) 11:05配信
国内外から寄せられた観光映像の審査、表彰などを行い世界に発信する「第6回日本国際観光映像祭(JWTFF)」が13~15日にかけて、北海道釧路市阿寒湖温泉の阿寒湖アイヌシアター「イコロ」で開かれている。道内での開催は初めて。14日には開会式が行われ、全国各地の映像作家ら約100人が一堂に会した。
JWTFFは観光映像をテーマとしたアジア唯一の映像祭。世界最大の観光映像祭ネットワーク「CIFFT」にも加わっており、アジア地域の魅力を伝えて誘客を促すような優れた映像を世界に届ける役割を担っている。今回のテーマは「美しき人々、生きる学びの空間へ」で、国際部門に1036本、日本部門には過去最高となる242本の応募があった。
初日は、審査員らが出品された作品などについて語り合うフリートークをユーチューブでオンライン配信。2日目は開会式や応募作品の上映、北海道に関するフォーラムを開いた。
開会式は映像祭の成功を祈るアイヌ古式舞踊で幕開け。続いて実行委員長の大西雅之鶴雅ホールディングス社長が「寄せられた応募作に描かれる世界各地の人々の営みを見ることで、自らの生き方を見つめ直すことにつながれば」とあいさつし、開会を宣言した。
映像祭では、応募作品の上映や映像作家によるフリートーク、「北海道映像とアドベンチャートラベル」のテーマでフォーラムが行われるなどした。
総合ディレクターの木川剛志和歌山大学観光学部教授は「阿寒湖での実施で、参加者がアイヌ文化に興味を持ってくれたと思う。観光映像は観光そのものの縮図。映像を通じ、在るべき観光の姿が見えてくるはずだ」と話していた。授賞式は15日午後3時からで、式の様子はユーチューブで配信する。
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