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「アイヌ民族の心伝えたい」 千歳で市民向け講座

2011-08-27 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 08/25 15:00、08/26 15:09 更新)

【千歳】千歳アイヌ文化伝承保存会は9月から、アイヌ民族の言葉、刺しゅう、古式舞踊の市民向け講座を再開する。講座は、アイヌ文化伝承者として活躍した前会長の中本ムツ子さんが4月に亡くなり途絶えていた。中本さんの遺志を継いで再開することに、保存会は「自然を大切にするアイヌ民族の心なども伝えたい」と参加を呼びかけている。(渡辺淳一郎)
 保存会は、中本さんが中心となり1989年に発足。市内新星の蘭越生活館を拠点にアイヌ語、刺しゅう、古式舞踊の講座を定期的に開いてきた。
 中本さんは83歳で亡くなる直前まで講師を務めていた。「楽しく、元気に」がモットーだった。「生徒に『ムッちゃん』と呼ばれて親しまれ、中本さんの教室はいつも笑顔にあふれていた」。保存会の中村勝信事務局長(66)は振り返る。
 保存会のメンバーは7月上旬の会合で各講座の再開を決め、詳細を検討。中本さんの教え子らが講師を務めることにした。
 中本さんに10年以上師事し、アイヌ語講座を担当する胆振管内安平町の自営業山田雄司さん(40)は「中本さんは、命や平和を大切にするフチ(アイヌ語でおばあさんの意)たちの思いを大切にしていた。言葉以外のアイヌ民族の精神も知ってもらえればうれしい」と話す。
 講座の日程は、アイヌ語が9月25、29日、10月9日、刺しゅうが9月14、20日、10月4日の各3回ずつ。古式舞踊は10月9日。受講料は1回500円で、会場は東雲会館(東雲町1)。申し込み、開始時間などの問い合わせは平日の午前9時~午後4時に蘭越生活館(電)23・4964へ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/314096.html
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