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外国人客増え18万8891人 アイヌ民族博物館14年度

2015-04-21 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2015年 4/18)

(写真)アイヌ語の語りが人気の「オルシペ・アヌ・ロー」=1月25日
 アイヌ民族博物館がまとめた2014年度の入場者数は18万8891人で前年度比2.1%(3385人)増となった。前年増は3年連続。外国人観光客が増えて全体を底上げしたものの、悪天候で本州からの修学旅行生など団体ツアーのキャンセルが2000人以上の規模で発生。年間目標に掲げた20万人は下回った。15年度は引き続き20万人の入場目標を設定。若手職員による体験型企画など新たな取り組みを通じ、近隣エリアからの誘客やリピーターの確保に取り組む考えだ。
 内訳をみると、全体の6割以上を占める日本人の入場者数は6.3%(8075人)減の11万9755人。外国人は20.9%(1万1960人)増の6万9136人となった。国別では、タイが最も多く11.4%増の2万5614人。次いで韓国が34.4%増の1万8424人、シンガポール1.5%増の6886人と続いている。
 村木美幸専務理事は昨年度の傾向について「タイが依然として堅調。韓国は船舶事故の影響による自粛ムードが続いていたが、現地営業の効果で9月以降は前年を上回って推移している」と説明。日本人の落ち込み分を外国人の入場増でカバーしたことで「年間トータルでは微増となった」と述べた。
 一方、国内需要は13年度に1万人規模で増加したものの、14年度は「本州からの修学旅行生の減少などが響いた」と強調。特に昨年12月から今年2月までに頻発した悪天候の影響で、2000人以上のキャンセルが発生。道内需要も中学校の宿泊研修の行き先変更やバス料金の値上げなどで落ち込んだことで、全体の伸びが抑制されたという。
 今後の見通しについて村木専務理事は「昨年夏頃から試験的に取り組んできた体験企画が好評。これをさらに展開させて誘客につなげたい」と強調する。同館は昨年夏から、若手職員が企画立案した自然散策やアイヌ語の口承文芸などの催事を開催。口コミなどで徐々に関心が集まっているといい、今後も魅力有るさまざまな企画を通じて入場者数の底上げを図る考えだ。
http://www.tomamin.co.jp/20150424582
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