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斎藤幸平さん 『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』

2022-12-24 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/12/24 東京朝刊 有料記事 845文字
 ◆斎藤幸平(さいとう・こうへい)さん
 (KADOKAWA・1650円)
現場で鍛錬、つかんだ「共事者」
 ベストセラー『人新世の「資本論」』の著者で気鋭の経済思想家が全国を歩き、時に打ちのめされながらもつかんだものを記録した一冊だ。
 2022年3月まで2年間、毎日新聞で連載した「斎藤幸平の分岐点ニッポン」をまとめた。初回の「ウーバーイーツで配達してみた」から追加取材した「アイヌの今」まで23テーマが並ぶ。「専門のマルクス研究ではどうしても主語が大きくなる。一歩間違うと権威的になりかねない。広い視野で現実から学びたかった」。高校卒業から30歳まで米国とドイツで暮らし、日本の社会運動も知りたいと思っていた。
 「2年間を通して感じていたのは、当事者でない自分がどう現場に関わればよいのか、ということだった」。現地に滞在できるのは1、2日。「それだけのことで問題を語るのはおこがましいのでは」というためらいがあった。そんな時、福島県いわき市で出会った地域活動家、小松理虔(りけん)さんの「共事者」という考えに勇気をもらった。小松さんは、誰でもゆるい関わりに根ざした「共事者」なのだから、共事者として福島について…
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https://mainichi.jp/articles/20221224/ddm/015/070/028000c
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