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真っ黒な釧路忘れない 空襲78年、市内の千家盛雄さん 「命奪うのが戦争」

2023-07-14 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年7月13日 20:04(7月13日 20:43更新)

釧路空襲での体験を語る千家盛雄さん
 戦闘機が飛来する音、空襲で「真っ黒になった」釧路の町―。釧路市の千家盛雄さん(83)は、5歳で遭った釧路空襲の記憶は断片的だが、燃えさかる市街地の風景は忘れられない。戦後、不発弾の爆発で友人も失った。「たった一つの命を奪うのが戦争。二度と起きてほしくない」。刻まれた思いを胸に、市内で14、15日に開かれる慰霊の集いで手を合わせるつもりだ。
 「バラバラバラと、すごい音がした」。市内春採の自宅で聞いた、米軍機が飛来する音だった。家族4人で自宅裏に掘った防空壕(ごう)に逃げ込んだ。音が過ぎ、家に戻ると、天井を突き破り、敷いたままだった妹の布団の上に不発弾が落ち、焦げた匂いが充満していた。
 「死ぬかもしれない」。自宅で夜まで待ち、親戚がいる約55キロ離れた旧阿寒村の布伏内(ふぶしない)に親族と一緒に向かった。幣舞橋を渡り、北大通に入ると「どこもかしこも燃えていた」。幼かった千家さんは、深刻さがよく分からなかったが、火の手が上がる街並みの中、コンクリート造りの金物屋だけが燃えていない風景が、今も記憶に残っている。
・・・・・
 釧路市阿寒町の阿寒湖温泉で営むアイヌ民芸品店で、自身の記憶を語った千家さん。「生き抜いてきたからこそ、今、この話ができる」。戦争を体験した1人として、14、15日に釧路市内で行われる「釧路空襲慰霊の集い」に参加する。(上田惟嵩)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/877419/
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