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集客の熱意「西高東低」 新幹線開業で東胆振・日高地方

2015-09-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/22 16:00

室蘭に向かう小型クルーザーに乗り込むモニターツアー参加者ら。魅力ある観光ルートの確立が急務だ=8月上旬、渡島管内森町の森港
 来年3月26日の開業が決まった北海道新幹線新函館北斗―新青森間。東胆振・日高地方でも新幹線効果を生かすには観光客をどう呼び込むかがポイントだが、その取り組みは道南に近い西部ほど活発な「西高東低」の状況が続く。域内に点在する観光資源の魅力を発信するために、自治体の枠を超えた広域連携が重要になる。
 開業後は全国の観光客が道南を玄関口に道内入りする。積極的に仕掛けるのは最も西に位置する白老町だ。一大観光地の登別温泉と近接するため、西胆振との連携を重視。11月には登別市・白老町観光連絡協議会が東京都庁で特産品をPRする。町内の観光関係者は「国立アイヌ文化博物館(仮称)の開設も追い風。積極的に訴えたい」と話す。
 胆振・日高管内の全18市町や商工会議所などで組織する「北海道新幹線×日胆地域戦略会議」(事務局・苫小牧市)も企画を練る。8月には渡島管内森町から室蘭市の噴火湾を船で横断し日高入りするモニターツアーを実施。門別競馬場(日高町)やアポイ岳(様似町)など特色ある場所を巡るルート確立を急ぐ。
 とはいえ、東胆振・日高地方でも東に行けば行くほど新幹線開業が縁遠い話題になるのは否めない。浦河町商工会議所は「新幹線はもちろん重要だが、(不通になっている)JR日高線の復旧が優先課題だ」。日高振興局も「新幹線開業に向けたPRのメニューは現段階ではない」と話す。
 こうした「西高東低」の状況をどう打開するか。
 道新幹線開業による胆振・日高管内の経済波及効果は最大650億円と試算した北海道二十一世紀総合研究所(札幌)の富田学・主任研究員は「この地域には豊かな自然環境や馬、サクラなどどこにも負けない豊富な観光資源がある。広域連携を強めて、滞在日数を延ばしたり、十勝に抜ける観光ルートを確立したりするなど工夫の余地はあるはず」と指摘する。(渡辺創)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0182388.html
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