北海道新聞 09/09 11:58
二風谷アイヌ語教室の生徒が初の東京公演で披露する「キツネのチャランケ」のワンシーン=2013年8月、函館市民会館
【平取】町二風谷アイヌ語教室(川奈野一信運営委員長)が、12日に東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれる「アイヌ文化フェスティバル2015」(アイヌ文化振興・研究推進機構主催)で、アイヌ語劇を披露する。同教室が道外でアイヌ語劇を演じるのは初めて。
同教室では現在、大人二十数人が月2回、小中学生は十数人が毎週1回学んでいる。会話や聞き取り、アイヌ語地名など多彩な内容で、アイヌ語劇や口承文芸にも取り組んでいる。
アイヌ語劇は、毎年2月に町内で開かれる「シシリムカアイヌ文化祭」を中心に、これまでに函館市や釧路市阿寒、旭川市で上演してきた。道外公演の機会を探っていたところ、同機構から5月に出演の打診があった。
上演作は、アイヌ語教室を創設した故萱野茂さんが初の著作で書き残した民話「キツネのチャランケ」。サケは誰のものかを問う動物と人間との物語で、自然と共生するアイヌ民族の価値観が分かりやすく伝わるとして選んだ。これまでに舞台化した経験もある。
今回は11歳の子役から、85歳まで計20人の出演者が7月から、教室とは別に週1回のペースで練習を重ねてきた。教室の運営委事務局は「高齢の出演者にとって、体を動かし続ける古式舞踊は難しいが、劇なら楽しめる。高齢者が頑張る姿、アイヌ語の響き、民族の価値観を多くの人に見てもらいたい」と話す。
フェスティバルは、正午開演。同教室のほか、首都圏のアイヌ民族でつくる「ウレンカ」、ミュージシャンのOKIさん、女性4人のグループ「マレウレウ」が出演する。入場無料。(飯島秀明)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0177593.html
二風谷アイヌ語教室の生徒が初の東京公演で披露する「キツネのチャランケ」のワンシーン=2013年8月、函館市民会館
【平取】町二風谷アイヌ語教室(川奈野一信運営委員長)が、12日に東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれる「アイヌ文化フェスティバル2015」(アイヌ文化振興・研究推進機構主催)で、アイヌ語劇を披露する。同教室が道外でアイヌ語劇を演じるのは初めて。
同教室では現在、大人二十数人が月2回、小中学生は十数人が毎週1回学んでいる。会話や聞き取り、アイヌ語地名など多彩な内容で、アイヌ語劇や口承文芸にも取り組んでいる。
アイヌ語劇は、毎年2月に町内で開かれる「シシリムカアイヌ文化祭」を中心に、これまでに函館市や釧路市阿寒、旭川市で上演してきた。道外公演の機会を探っていたところ、同機構から5月に出演の打診があった。
上演作は、アイヌ語教室を創設した故萱野茂さんが初の著作で書き残した民話「キツネのチャランケ」。サケは誰のものかを問う動物と人間との物語で、自然と共生するアイヌ民族の価値観が分かりやすく伝わるとして選んだ。これまでに舞台化した経験もある。
今回は11歳の子役から、85歳まで計20人の出演者が7月から、教室とは別に週1回のペースで練習を重ねてきた。教室の運営委事務局は「高齢の出演者にとって、体を動かし続ける古式舞踊は難しいが、劇なら楽しめる。高齢者が頑張る姿、アイヌ語の響き、民族の価値観を多くの人に見てもらいたい」と話す。
フェスティバルは、正午開演。同教室のほか、首都圏のアイヌ民族でつくる「ウレンカ」、ミュージシャンのOKIさん、女性4人のグループ「マレウレウ」が出演する。入場無料。(飯島秀明)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0177593.html