アニメージュプラス12/12(月) 18:00配信

(C)2022 20th Century Studios. All Rights
全世界歴代興行収入第1位に輝き、それまでの映像界の常識を一変させた革命的超大作『アバター』(09)。映画の頂点を極めた巨匠ジェームズ・キャメロンが13年間心血を注いだシリーズ最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が12月16日(金)に全世界同時公開される。公開を前に、監督とキャストが揃って来日。12月10日(土)に来日記者会見とジャパンプレミアが行われた。
美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、そして、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と、先住民ナヴィとの激しい戦いと心を揺さぶる感動のドラマが、人類史上最高の映像美でエモーショナルに描かれる。
そして、本作のワールドツアーの一環として監督・キャストが揃って来日。12月10日(土)に記者会見が行われ、前作よりも進化を遂げた没入感溢れる映像の秘密や撮影の裏側、そして本作に込めた熱い思いを、新作を待ちわびる日本のメディアとファンに向けて、熱く語った。
映画の舞台となる海にちなみ、都内水族館マクセル アクアパーク品川にて行われた<ウォーター・フロント来日記者会見>に、ジェームズ・キャメロン監督、そして主演を務めるサム・ワ?シントン(ジェイク・サリー役)とゾーイ・サルダナ(ネイティリ役)、シガーニー・ウィーバー(キリ役)、スティーヴン・ラング(クオリッチ役)ら前作『アバター』でも活躍した豪華キャスト、そしてプロデューサーのジョン・ランドーが登場。
前作『アバター』ではかなわなかった監督と主要キャストが一堂に会す奇跡の来日キャンペーンがついに幕を開けた! 会場に詰め掛けたマスコミ・ファンに向けて、キャメロン監督は「日本とは長い恋愛関係のようなものなんです。80年代半ばからずっと日本に来ていて日本の文化が大好きです。10年ぶりにまた来日出来て本当に嬉しいです。これまでの映画も日本のファンに受け入れてもらってきたので、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も好きになってれると嬉しいです」と感慨深く挨拶。
そして監督が「Welcome to Pandora!!」と声を上げると、この日限りのドルフィンSHOWアバターver.がスタート。映画の舞台となるパンドラの海をイメージした、イルカたちの華やかなオープニング。
映画のワンシーンを思わせる優雅でダイナミックなドルフィンSHOWには監督、キャストも釘付けに。監督は「素晴らしかったと思う。イルカは大好きなんだ。知的で社会性があり、人と繋がり、学ぶことができるんです。(イルカたちに)映画に出演する許可を差し上げます! 僕も彼らに乗りたいな」とユーモアたっぷりにショーを絶賛、さらにシガーニーも「素晴らしい、とてもエキサイティングなショーでした! 今までの私の人生で見たショーの中で1番だったかもしれません」と続いた。
会見では、事前にメディアからの質問を募集し、それをMCから読み上げる形での質疑応答を実施。ワールドプレミアでの本編初披露以降、絶賛の声が拡がり続けている本作に関する直球質問が投げかけられた。
既に絶賛の声が拡がりつつあることに関して監督は「皆さんから良い反響をいただき大変うれしく思っています。製作に5年間ほど携わってきました。観客の皆さんに感情的に訴え、そして美しい世界を楽しんでもらいたいです。1作目のファンの皆さんも、前作以上の感動的な旅路に出られると思います」と作品への自信を語った。さらに、今後の映画業界の可能性や作品の構想を問われると、「今作含め続編を作ることを踏まえて新しいツール、ソフト、技術を作ってきました。『アバター』は5作目までの構想があり、とても大きなプロジェクトとして事前にいろいろとデザインしてきたです。世界感、キャラクター、クリーチャー、文化……等、パンドラがどんな世界なのか海、砂漠、山、北極のような景色もすべて準備をして取り組んでいるのでそのためには今後の準備は特にする必要がないんです。最高の設計、デザイン、CGアーティストがいてワクワク仕事をすることができましたが、これはあくまで第1章。より大きな物語が繋がってきます。私の横にいる素晴らしいキャストも続編に出演していきます。13年とは言いませんが、2年ずつくらいかけて新作を出していくのでまた喜んでもらえたら嬉しいです」と今後のシリーズの構想を明らかにした!
前作で恋に落ちた二人は
前作『アバター』で恋に落ち、本作では夫婦となり子供も設けているジェイクとネイティリを演じる、サム・ワーシントンとゾーイ・サルダナは、家族の絆を描くことでより深みを増したストーリーについて、「今作は2人のラブストーリーのさらにその先で、子供たちが加わります。若いキャストが加わったことで彼らの目を通したストーリーを皆さんに体験してもらうことができるんです」(サム)「家族を持つことによってパンドラが危機的な状況になってしまうんです。スカイ・ピープル(人間)はそう簡単には去らず欲しいものは諦めません。サリー一家はさまざまな葛藤があります。個人としても、チームとしても。こういう状況で何をするべきなのか、どこへ行くべきなのか」(ゾーイ)とキャメロン監督の描きだすストーリーを絶賛。
さらにこの13年間で私生活でも実際に子供を持ったことを聞かれるとゾーイは、「私自身、母親になる前は恐れを知らないところがありましたが、自分自身よりもさらに深く愛する人がいることで彼らに何かあったらどうしようということをまず考えるようになったんです。そういう意味でも本作はより感情的な作品になっていると思います。サリー家の子供たちはかわいいですが、頭痛の原因にもなるんです」と自身とネイティリの共通点を語った。
前作では人間のグレース博士を演じたシガーニー・ウィーバーは、そのグレースの子供でナヴィの少女キリを演じたことについて、「私だけではなく、すべての俳優がパフォーマンスキャプチャーでどんな役でも演じられるようになりました。監督は俳優にとって素晴らしいことをしてくれたました。私たちは黒い衣裳を来てマーカーを付けて演技をしますが、ストーリーは俳優中心のもので、私たちはキャラクターとしてのエッセンスを演じればいいんです」とモーションキャプチャーでありながらも繊細な演技を盛り込んだことを明かしてくれた。
監督・キャストにYES/NOの札をあげてもらうスペシャルな質問コーナーでは、監督・キャストともに和やかな雰囲気で質問に答え、和気あいあいとした『アバター』チームの空気が垣間見られる一幕も。「今回、水中での訓練が大変だったと聞いています。正直、この撮影中に役を降りたいと思った人は?」という質問には全員NOの札を上げたが、シガーニーは、改めて今作の撮影がいかに自身にとってチャレンジングだったかを語ってくれた。
「ジム(監督)に誘われて14歳の頃を思い出しながらやりました。撮影まで3~4年準備期間があったので、14歳の子を観察し、学校の授業にも参加して彼女たちの声の幅を研究しました。現場は楽しくて仕方なかったんです。キリは優しくて情熱的、そして自然とのつながりを持っています。チャレンジングではありましたが、監督をはじめ皆さん、そして子供たちのキャストも私を受け入れてくれ本当に家族というものを感じました」と現場でも映画さながらの絆が出来ていたと語った。
さらに、これまでも海にまつわる作品を数多く制作し海を愛する監督は、「子供の頃から海が大好きなんです。スキューバダイビングを17歳から始めて何千時間も海の中で過ごしています。ただ、実際の海の美しさ、すばらしさから時として一度離れてありがたさを知ることは大切なことです。ファンタジーやSF作品を通して、自分たちの持つ海の美しさを考えてもらいたいですし、本作ではそれが伝わるのではないかと思っています。作品では、どこにあるかわらない惑星の話ではなく、私たちの地球の大切さについて語っています。私たちがもっと地球を気にかけていかなくてはならないのです」と作品の持つメッセージ性も語った。
映画を心待ちにしている会場のファンから、「I see you」という『アバター』シリーズにおける名セリフについての質問されたキャメロン監督はとても良い質問と絶賛しつつ、「この言葉は、私たちの“つながり”を表している言葉です。お互いに共感できる存在であること、作品の中ではナヴィと別の種族とのつながりも表しています。シンプルな使い方では、“あなたがいる=おはよう”的な意味合いもあるし、深く使うと“理解をする”という意味もあります。前作『アバター』でネイティリがトルークマクトに乗って現れたジェイクに使う時は、“今まで理解できていなかったが理解した”という意味になる。さらに深くすると、“あなたを愛しています”という意味にもなります。愛、理解、尊敬、認識するという意味も持っているんです。人間は人生の中でコミュニティの中で認識してほしい、理解してほしい、そして何かをしたい、何かになりたいという気持ちがあります。このコンセプトを映画の中でも描いてるんです」とその言葉の持つ意味、そして『アバター』シリーズに込めたメッセージを丁寧に教えてくれた。
ジャパンプレミアでは
また、同日の午後にTOHO シネマズ 日比谷で行われたジャパンプレミアでは、本作の舞台となる“海”にちなみ、青いカーペットが敷かれ、カーペット上には、豪華な来日ゲスト直々の歴史的超大作のお披露目をカメラに収めようと、会場には多くのマスコミが集まった。そして、日本最速となる本編上映では、映画の歴史が変わる瞬間をいち早く目撃するために集まったファンに向けて<舞台挨拶>を実施。世界歴代興行収入NO.1 に輝くほどの社会現象を巻き起こした前作『アバター』の続編とあって、会場内は超満員。来日ゲストが舞台袖より登場すると、集まったファンのボルテージは最高潮に達し、会場は歓声と凄まじい熱気に包まれた。
まず、ブルー・カーペットに登場したジェームズ・キャメロン監督。来日することを誰よりも楽しみにしていた親日家のキャメロンは、日本で初お披露目となる本作の鑑賞を楽しみに待つファンに向けて「若いファンの方もたくさんいて嬉しいです。前作を劇場で見たことがない若い人が観てくれるから最高の気分です」とメッセージを贈り、「先日のワールドプレミアから、世界中の方々から反響を頂いているので、とても嬉しいです」と、ついに公開を迎える本作への想いを告白。また、ジェイク役を務めた主演のサム・ワーシントンは「日本のファンが相変わらず熱狂的で最高の気分です。僕が演じたジェイクは新たに家族も増えて、精神的に大人になっています。でも、どこか無鉄砲なところは変わっていませんね(笑)」と語り、ジェイクを支える妻・ネイティリ役のゾーイ・サルダナは「素晴らしい日本の文化にはずっと興味がありました。日本の映画、ファッション、文化、食事からとても影響を受けています。アリガトウゴザイマシタ!」、物語の鍵を握る14 歳の少女・キリ役を務めたシガーニー・ウィーバーは「前作もかなり熱狂的なファンがいたけど、今回はもっと熱いファンが多いみたいね。本作をとても誇りに思うわ。演じるときに自身の14歳を思い返したり、10歳~14歳の子供たちを観察したんです。完成版のキリを見てとても楽しそうに動いていたので最高の気分でした」、再びジェイクらの前に立ちはだかるクオリッチ役のスティーヴン・ラングは「今回はほとんどがパフォーマンスキャプチャーでの撮影だったから大変でした。特に水の中での撮影でしたし。結果的には、完成版最高のものに仕上がっていたから、とても満足しています」などと、美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、そして、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と、先住民ナヴィとの激しい戦いを描いた心を揺さぶる感動のドラマを、比類なき没入感と共に紡いだ最新作の魅力を存分に語った。
観客に向けて大きく手を振り、笑顔で応えるなど、最高のファンサービスで会場を魅了した来日ゲスト陣。全員揃ってのセッションでは集まったファンの「日本中が!」に続き、ゲスト全員で「アバ体験!」と声を揃えて日本での大ヒットを祈願した。
その後行われた舞台挨拶では、身近なところでキャメロン監督を支えたプロデューサーのジョン・ランドーが「ハロー! 再び東京に来ることができて嬉しいです。皆さんお越しいただきありがとうございます。努力して作り上げたこの素晴らしい作品を観ていただき、皆さんにパンドラの世界を体験してもらえることが楽しみです」と、それぞれが思いの丈を告白。会場にはゾーイ・サルダナのファミリーが駆け付けたようで、「私のファミリーにも感謝したいです。映画楽しんでいってね!」と、家族の絆のドラマが描かれた本作を彷彿とさせるような、胸を打つメッセージを放った。更にキャメロン監督は「13年お待たせし、5年かけて作り上げた作品を今回、日本人の方々に初めて観ていただけるということですごく嬉しいです」と語り、最後に「アリガトー!」と日本語で心待ちにするファンにメッセージ。イベントは大盛況のまま幕を閉じた。
13年ぶりの続編となる本作への思いをたっぷり語ってくれたキャメロン監督とキャスト陣。世界ツアーがスタートし、いち早く映画を観た人から絶賛の声が集まっている本作に期待が高まるばかりだ!
アニメージュプラス 編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/f477c933edcf3420f596806f14a76cb7d046760e

(C)2022 20th Century Studios. All Rights
全世界歴代興行収入第1位に輝き、それまでの映像界の常識を一変させた革命的超大作『アバター』(09)。映画の頂点を極めた巨匠ジェームズ・キャメロンが13年間心血を注いだシリーズ最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が12月16日(金)に全世界同時公開される。公開を前に、監督とキャストが揃って来日。12月10日(土)に来日記者会見とジャパンプレミアが行われた。
美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、そして、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と、先住民ナヴィとの激しい戦いと心を揺さぶる感動のドラマが、人類史上最高の映像美でエモーショナルに描かれる。
そして、本作のワールドツアーの一環として監督・キャストが揃って来日。12月10日(土)に記者会見が行われ、前作よりも進化を遂げた没入感溢れる映像の秘密や撮影の裏側、そして本作に込めた熱い思いを、新作を待ちわびる日本のメディアとファンに向けて、熱く語った。
映画の舞台となる海にちなみ、都内水族館マクセル アクアパーク品川にて行われた<ウォーター・フロント来日記者会見>に、ジェームズ・キャメロン監督、そして主演を務めるサム・ワ?シントン(ジェイク・サリー役)とゾーイ・サルダナ(ネイティリ役)、シガーニー・ウィーバー(キリ役)、スティーヴン・ラング(クオリッチ役)ら前作『アバター』でも活躍した豪華キャスト、そしてプロデューサーのジョン・ランドーが登場。
前作『アバター』ではかなわなかった監督と主要キャストが一堂に会す奇跡の来日キャンペーンがついに幕を開けた! 会場に詰め掛けたマスコミ・ファンに向けて、キャメロン監督は「日本とは長い恋愛関係のようなものなんです。80年代半ばからずっと日本に来ていて日本の文化が大好きです。10年ぶりにまた来日出来て本当に嬉しいです。これまでの映画も日本のファンに受け入れてもらってきたので、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』も好きになってれると嬉しいです」と感慨深く挨拶。
そして監督が「Welcome to Pandora!!」と声を上げると、この日限りのドルフィンSHOWアバターver.がスタート。映画の舞台となるパンドラの海をイメージした、イルカたちの華やかなオープニング。
映画のワンシーンを思わせる優雅でダイナミックなドルフィンSHOWには監督、キャストも釘付けに。監督は「素晴らしかったと思う。イルカは大好きなんだ。知的で社会性があり、人と繋がり、学ぶことができるんです。(イルカたちに)映画に出演する許可を差し上げます! 僕も彼らに乗りたいな」とユーモアたっぷりにショーを絶賛、さらにシガーニーも「素晴らしい、とてもエキサイティングなショーでした! 今までの私の人生で見たショーの中で1番だったかもしれません」と続いた。
会見では、事前にメディアからの質問を募集し、それをMCから読み上げる形での質疑応答を実施。ワールドプレミアでの本編初披露以降、絶賛の声が拡がり続けている本作に関する直球質問が投げかけられた。
既に絶賛の声が拡がりつつあることに関して監督は「皆さんから良い反響をいただき大変うれしく思っています。製作に5年間ほど携わってきました。観客の皆さんに感情的に訴え、そして美しい世界を楽しんでもらいたいです。1作目のファンの皆さんも、前作以上の感動的な旅路に出られると思います」と作品への自信を語った。さらに、今後の映画業界の可能性や作品の構想を問われると、「今作含め続編を作ることを踏まえて新しいツール、ソフト、技術を作ってきました。『アバター』は5作目までの構想があり、とても大きなプロジェクトとして事前にいろいろとデザインしてきたです。世界感、キャラクター、クリーチャー、文化……等、パンドラがどんな世界なのか海、砂漠、山、北極のような景色もすべて準備をして取り組んでいるのでそのためには今後の準備は特にする必要がないんです。最高の設計、デザイン、CGアーティストがいてワクワク仕事をすることができましたが、これはあくまで第1章。より大きな物語が繋がってきます。私の横にいる素晴らしいキャストも続編に出演していきます。13年とは言いませんが、2年ずつくらいかけて新作を出していくのでまた喜んでもらえたら嬉しいです」と今後のシリーズの構想を明らかにした!
前作で恋に落ちた二人は
前作『アバター』で恋に落ち、本作では夫婦となり子供も設けているジェイクとネイティリを演じる、サム・ワーシントンとゾーイ・サルダナは、家族の絆を描くことでより深みを増したストーリーについて、「今作は2人のラブストーリーのさらにその先で、子供たちが加わります。若いキャストが加わったことで彼らの目を通したストーリーを皆さんに体験してもらうことができるんです」(サム)「家族を持つことによってパンドラが危機的な状況になってしまうんです。スカイ・ピープル(人間)はそう簡単には去らず欲しいものは諦めません。サリー一家はさまざまな葛藤があります。個人としても、チームとしても。こういう状況で何をするべきなのか、どこへ行くべきなのか」(ゾーイ)とキャメロン監督の描きだすストーリーを絶賛。
さらにこの13年間で私生活でも実際に子供を持ったことを聞かれるとゾーイは、「私自身、母親になる前は恐れを知らないところがありましたが、自分自身よりもさらに深く愛する人がいることで彼らに何かあったらどうしようということをまず考えるようになったんです。そういう意味でも本作はより感情的な作品になっていると思います。サリー家の子供たちはかわいいですが、頭痛の原因にもなるんです」と自身とネイティリの共通点を語った。
前作では人間のグレース博士を演じたシガーニー・ウィーバーは、そのグレースの子供でナヴィの少女キリを演じたことについて、「私だけではなく、すべての俳優がパフォーマンスキャプチャーでどんな役でも演じられるようになりました。監督は俳優にとって素晴らしいことをしてくれたました。私たちは黒い衣裳を来てマーカーを付けて演技をしますが、ストーリーは俳優中心のもので、私たちはキャラクターとしてのエッセンスを演じればいいんです」とモーションキャプチャーでありながらも繊細な演技を盛り込んだことを明かしてくれた。
監督・キャストにYES/NOの札をあげてもらうスペシャルな質問コーナーでは、監督・キャストともに和やかな雰囲気で質問に答え、和気あいあいとした『アバター』チームの空気が垣間見られる一幕も。「今回、水中での訓練が大変だったと聞いています。正直、この撮影中に役を降りたいと思った人は?」という質問には全員NOの札を上げたが、シガーニーは、改めて今作の撮影がいかに自身にとってチャレンジングだったかを語ってくれた。
「ジム(監督)に誘われて14歳の頃を思い出しながらやりました。撮影まで3~4年準備期間があったので、14歳の子を観察し、学校の授業にも参加して彼女たちの声の幅を研究しました。現場は楽しくて仕方なかったんです。キリは優しくて情熱的、そして自然とのつながりを持っています。チャレンジングではありましたが、監督をはじめ皆さん、そして子供たちのキャストも私を受け入れてくれ本当に家族というものを感じました」と現場でも映画さながらの絆が出来ていたと語った。
さらに、これまでも海にまつわる作品を数多く制作し海を愛する監督は、「子供の頃から海が大好きなんです。スキューバダイビングを17歳から始めて何千時間も海の中で過ごしています。ただ、実際の海の美しさ、すばらしさから時として一度離れてありがたさを知ることは大切なことです。ファンタジーやSF作品を通して、自分たちの持つ海の美しさを考えてもらいたいですし、本作ではそれが伝わるのではないかと思っています。作品では、どこにあるかわらない惑星の話ではなく、私たちの地球の大切さについて語っています。私たちがもっと地球を気にかけていかなくてはならないのです」と作品の持つメッセージ性も語った。
映画を心待ちにしている会場のファンから、「I see you」という『アバター』シリーズにおける名セリフについての質問されたキャメロン監督はとても良い質問と絶賛しつつ、「この言葉は、私たちの“つながり”を表している言葉です。お互いに共感できる存在であること、作品の中ではナヴィと別の種族とのつながりも表しています。シンプルな使い方では、“あなたがいる=おはよう”的な意味合いもあるし、深く使うと“理解をする”という意味もあります。前作『アバター』でネイティリがトルークマクトに乗って現れたジェイクに使う時は、“今まで理解できていなかったが理解した”という意味になる。さらに深くすると、“あなたを愛しています”という意味にもなります。愛、理解、尊敬、認識するという意味も持っているんです。人間は人生の中でコミュニティの中で認識してほしい、理解してほしい、そして何かをしたい、何かになりたいという気持ちがあります。このコンセプトを映画の中でも描いてるんです」とその言葉の持つ意味、そして『アバター』シリーズに込めたメッセージを丁寧に教えてくれた。
ジャパンプレミアでは
また、同日の午後にTOHO シネマズ 日比谷で行われたジャパンプレミアでは、本作の舞台となる“海”にちなみ、青いカーペットが敷かれ、カーペット上には、豪華な来日ゲスト直々の歴史的超大作のお披露目をカメラに収めようと、会場には多くのマスコミが集まった。そして、日本最速となる本編上映では、映画の歴史が変わる瞬間をいち早く目撃するために集まったファンに向けて<舞台挨拶>を実施。世界歴代興行収入NO.1 に輝くほどの社会現象を巻き起こした前作『アバター』の続編とあって、会場内は超満員。来日ゲストが舞台袖より登場すると、集まったファンのボルテージは最高潮に達し、会場は歓声と凄まじい熱気に包まれた。
まず、ブルー・カーペットに登場したジェームズ・キャメロン監督。来日することを誰よりも楽しみにしていた親日家のキャメロンは、日本で初お披露目となる本作の鑑賞を楽しみに待つファンに向けて「若いファンの方もたくさんいて嬉しいです。前作を劇場で見たことがない若い人が観てくれるから最高の気分です」とメッセージを贈り、「先日のワールドプレミアから、世界中の方々から反響を頂いているので、とても嬉しいです」と、ついに公開を迎える本作への想いを告白。また、ジェイク役を務めた主演のサム・ワーシントンは「日本のファンが相変わらず熱狂的で最高の気分です。僕が演じたジェイクは新たに家族も増えて、精神的に大人になっています。でも、どこか無鉄砲なところは変わっていませんね(笑)」と語り、ジェイクを支える妻・ネイティリ役のゾーイ・サルダナは「素晴らしい日本の文化にはずっと興味がありました。日本の映画、ファッション、文化、食事からとても影響を受けています。アリガトウゴザイマシタ!」、物語の鍵を握る14 歳の少女・キリ役を務めたシガーニー・ウィーバーは「前作もかなり熱狂的なファンがいたけど、今回はもっと熱いファンが多いみたいね。本作をとても誇りに思うわ。演じるときに自身の14歳を思い返したり、10歳~14歳の子供たちを観察したんです。完成版のキリを見てとても楽しそうに動いていたので最高の気分でした」、再びジェイクらの前に立ちはだかるクオリッチ役のスティーヴン・ラングは「今回はほとんどがパフォーマンスキャプチャーでの撮影だったから大変でした。特に水の中での撮影でしたし。結果的には、完成版最高のものに仕上がっていたから、とても満足しています」などと、美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、そして、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と、先住民ナヴィとの激しい戦いを描いた心を揺さぶる感動のドラマを、比類なき没入感と共に紡いだ最新作の魅力を存分に語った。
観客に向けて大きく手を振り、笑顔で応えるなど、最高のファンサービスで会場を魅了した来日ゲスト陣。全員揃ってのセッションでは集まったファンの「日本中が!」に続き、ゲスト全員で「アバ体験!」と声を揃えて日本での大ヒットを祈願した。
その後行われた舞台挨拶では、身近なところでキャメロン監督を支えたプロデューサーのジョン・ランドーが「ハロー! 再び東京に来ることができて嬉しいです。皆さんお越しいただきありがとうございます。努力して作り上げたこの素晴らしい作品を観ていただき、皆さんにパンドラの世界を体験してもらえることが楽しみです」と、それぞれが思いの丈を告白。会場にはゾーイ・サルダナのファミリーが駆け付けたようで、「私のファミリーにも感謝したいです。映画楽しんでいってね!」と、家族の絆のドラマが描かれた本作を彷彿とさせるような、胸を打つメッセージを放った。更にキャメロン監督は「13年お待たせし、5年かけて作り上げた作品を今回、日本人の方々に初めて観ていただけるということですごく嬉しいです」と語り、最後に「アリガトー!」と日本語で心待ちにするファンにメッセージ。イベントは大盛況のまま幕を閉じた。
13年ぶりの続編となる本作への思いをたっぷり語ってくれたキャメロン監督とキャスト陣。世界ツアーがスタートし、いち早く映画を観た人から絶賛の声が集まっている本作に期待が高まるばかりだ!
アニメージュプラス 編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/f477c933edcf3420f596806f14a76cb7d046760e