先住民族関連ニュース

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デニス・バンクスさん(米先住民運動の指導者)10月29日死去 80歳 核廃絶、平和願い世界を奔走

2017-12-26 | 先住民族関連
北海道新聞12/25 17:00
 1973年、米国中北部のサウスダコタ州ウーンデッド・ニーで、米政府の先住民族政策の不法性を訴えたインディアンによる武装占拠が起きた。
 先住民族の自決を目指す組織アメリカインディアン運動(AIM)のリーダーとして71日間の闘いを主導した。1890年に大規模な先住民族虐殺があったウーンデッド・ニーは、抵抗の歴史を象徴する地となった。
 1937年、ミネソタ州に生まれ寄宿学校で同化教育を受ける。10代で空軍に入隊し、横田など在日米軍基地で勤務したのが日本との深い縁の始まりだ。
 除隊後、貧困から盗みに手を出し、獄中で民族や政治への意識に目覚める。78年、反核や平和、環境保護などを訴え世界を駆け巡る「セイクレッド(聖なる)・ラン」を始めた。
 放射性廃棄物貯蔵施設の計画が撤回される前の宗谷管内幌延町など、道内にはたびたび足を運び、アイヌ民族と連帯した。
 93年、国際先住民年を記念し日高管内平取町二風谷で開かれた「二風谷フォーラム」に参加した際に取材する機会を得た。
 「大地と人間は一つのもの」という先住民族の思想を説き、「アイヌ民族を同化しようとした日本は戦後、そのまま米国に同化された」と話した言葉は、痛切に耳に響いた。
 その後も、広島・長崎、米軍普天間飛行場の移設問題に揺れる沖縄、原発事故のあった福島などで、核のない平和な世界を願う人々との交流を続けた。
 米先住民族には、7世代先の子孫のために生きる伝統があると語っていた。母なる海や大地を傷つけ、汚す軍事基地や核に対する警鐘でもあったと思う。(論説委員 蛭川隆介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/153440

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合唱劇で「カネト」紹介 飯田線80年で愛知の団体 浜松

2017-12-26 | アイヌ民族関連
@S[アットエス] by 静岡新聞(2017/12/25 07:42)

合唱劇で川村カネトの人生を紹介する合唱団員ら=23日、浜松市中区の中央図書館
 静岡、愛知、長野の3県の中山間地域をまたぐJR飯田線の全線開通80周年を記念したパネル展の開始に合わせ、愛知県東三河地域を拠点に活動する「合唱劇『カネト』をうたう合唱団」は23日、展示会場の浜松市立中央図書館(中区)でミニライブを行った。
 約30人の団員が披露したのは、飯田線の前身である旧三信鉄道の開通に尽力したアイヌ測量技師・川村カネトの功績を伝える合唱劇「カネト」。幼いころから抱いていた測量技師の夢をかなえ、難所や食糧難などを乗り越えながら測量と線路工事の現場監督をやり遂げた川村カネトの人生を、息の合った合唱と劇で来場者に紹介した。
 書籍「飯田線ものがたり」の著者らによるトークショーも開催した。
 飯田線の建設と運行に関する歴史資料などを並べたパネル展は2018年1月24日まで(12月28日から1月3日までは休館)。
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/440425.html

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おせち新定番 メーンは肉料理、おとそにハーブ

2017-12-26 | アイヌ民族関連
日本経済新聞2017/12/26

PIXTA
 年の瀬が近づき「おせち料理」を用意しようと考えている人は多いだろう。ただし現代は、忙しい師走に手間ひまかけて正月料理をつくる余裕がある人はあまりいないかもしれない。そこで、おせちを百貨店やネットの取り寄せで用意したり、比較的手軽に作れる肉料理など2~3品だけにするのはどうだろう。お屠蘇(とそ)代わりにハーブを使った新しいタイプの日本酒を楽しめば、家族や友人との会話も弾みそうだ。
■おせちのトレンド、肉料理が人気に
 和食は2013年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。日本がユネスコに出した提案書では「正月における和食」を重視している。おせち料理やおとそ(屠蘇)を紹介し、地域ごとに特色があると強調した。おせちを食べることは、日本食を知ることの第一歩といっていいかもしれない。
 おせちは元来、季節の変わり目である節句に「年神様」にお供えする料理だったという。年に複数回ある節句のうち、新年がもっとも重要だとして正月に特化するようになったそうだ。
 おせちは時代にあわせて変化している。最近のおせちは肉料理を入れるのがトレンドだ。東武百貨店によると、おせちの予約は12月中旬までで前年比5%増とまずまずの人気。2万円台が主力で、なかでも和洋折衷のセットを注文する人が多いという。
 伝統的な重箱に詰めたおせちは、段数によって中身が分けてあった。一の重はカマボコやきんとんなどの口取り、二の重はブリの照り焼きなど焼き物、三の重は高野豆腐など煮物、四の重はなますなど酢の物、といった具合だ。現在は「1~2人前のおせち需要も拡大している」(東武百貨店)といい、一段のみに一の重から四の重までの代表的な料理を詰め合わせた商品もある。
 料理レシピサイトのクックパッドによると、おせちメニューの新定番はローストビーフだ。同社は20億件を超えるレシピ検索データを蓄積している。これをもとに正月前後に検索頻度が急上昇するキーワード上位15を調べたところ、1位「おせち」、2位「雑煮」、そのほかに「数の子」や「だて巻き」など伝統的な食材や料理がずらりと並ぶなか、ローストビーフが14位にランクインした。薄くて食べやすく、和風の味付けにも合うことが魅力のようだ。
 和食文化国民会議によると、おせちは「正月三が日は料理をしない」という意味もあって、濃い味付けで保存がきくものを大量に用意するという。良い意味で正月に休むため、先人たちが工夫した結果だろう。食材を火であぶったりすることを指す「ロースト」も保存の一手段だ。牛肉以外でも応用の幅は広い。
 日本酒の利酒師(ききざけし)で和食にも詳しいフリーアナウンサーの近藤淳子さんは、毎年夫婦で正月料理を作っている。お薦めのレシピを聞くとやはり肉料理。「ロースト鴨(かも)の日本酒ベースソース」という。まず、かも肉をフライパンでロースト。肉汁はしょうゆ麹(こうじ)と日本酒と合わせて煮詰め、ソースにする。近藤さんは各地の日本酒を広める活動もしており、料理に使う麹は蔵元から直接もらったこだわり品。「砂糖を使わなくてもうま味が出てくれる」とお気に入りだ。
■ハーブを使った日本酒、おとそ代わりに
 正月に飲む「おとそ」。もとは中国で唐の時代から飲むようになった薬酒といわれる。「屠蘇」の文字には邪気を払って健康になる願いが込められている。日本には平安時代に伝わり、初めは宮中儀式として採り入れられた。サンショウ(山椒)やキキョウ(桔梗)、ケイヒ(桂皮)など漢方薬にもなる薬用植物を組み合わせた「屠蘇散(とそさん)」を使う。簡単なものだとドラッグストアでも年末に100円程度で売っており、日本酒に漬けておとそを作れる。
 今後はオシャレな「現代版おとそ」を楽しむ人も増えそうだ。国産のハーブやかんきつ類をいかした酒造りに挑む若手がいる。ベンチャー企業のWAKAZE(山形県鶴岡市)は、地元の酒蔵に依頼して新感覚の酒をつくっている。これから売り出すFONIAという銘柄はサンショウやショウガ、ユズなどを酒の発酵中に副原料として入れる。こうした酒を従来のおとその代わりに楽しむのもいいかもしれない。
 酒税法上は日本酒と名乗れないので「その他の醸造酒」となるが、「地ビールのように日本酒の味の幅を広げたら面白いのでは」と稲川琢磨社長は目を輝かす。ベルギービールでもコリアンダーやオレンジピールを使って個性を出す銘柄は多い。稲川社長はボストン・コンサルティング・グループでのコンサルタントから、まったくの異世界である酒造業で2016年に起業した。日本の食文化に新たな風を吹き込もうと奮闘する。
■おせち現代化、江戸にもルーツ
 正月料理の「現代化」をみてきたが、伝統を生かしつつアレンジしていくのは時代の流れ。昆布巻きも、昆布が本格的に手に入るようになったのは江戸時代。幕府から旗本にも取り立てられた江戸の商人、河村瑞賢が本州をぐるっと回る「西回り・東回り航路」を開拓した。松前藩が蝦夷(北海道)でアイヌの人々から買い付けた昆布や干物が北前船に乗る。西回り航路で日本海を南下し、敦賀や門司、瀬戸内を通って大坂(大阪)にたどり着く。海運の発達が日本各地で使える食材も豊富にしていった。
 おせちは伝統料理だからと肩肘はらず、新しさを取り入れていくものと捉えてもいいのではないだろうか。
(小太刀久雄)

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先住民族の出身・ペドロサは強気「拳四朗に勝った後はWBA王者と闘いたい」

2017-12-26 | 先住民族関連
デイリースポーツ2017.12.26.

 「ボクシング・ダブル世界戦」(30日、横浜文化体育館)
 WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(BMB)に挑戦するヒルベルト・ペドロサ(25)が都内で練習を公開した。
 コロンビアとの国境近くで先住民族として生まれ、貧しい少年時代を送った。「ボクシングで自分の可能性を見つけた。ベルトは必ずパナマに持って帰ります」と強気だった。さらに「拳四朗に勝った後はWBA王者(現在、田口良一=ワタナベ)と闘いたい」と意気込んだ。
https://www.daily.co.jp/ring/2017/12/26/0010848802.shtml


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道開発予算5551億円 前年度比2%増

2017-12-26 | アイヌ民族関連
朝日新聞2017年12月25日09時26分
2018年度政府予算案
 政府が22日に閣議決定した2018年度政府予算案で、北海道開発予算は前年度当初比2%増の5551億円となった。増額は6年連続で、外国人観光客を増やすための新千歳空港の機能強化や、環太平洋経済連携協定(TPP)の対策として農業基盤の整備などを進める。 (坂東慎一郎)
新千歳空港整備費1.48倍に
 一般の公共事業費にあたり、開発予算の大半を占める「北海道開発事業費」は前年度当初から約84億円増え、全国の公共事業関係費の伸び(約26億円)を上回った。国土交通省北海道局は「必要な額を確保できたと考えている」とした。
 道内には16年度、過去最多となる外国人観光客が訪れ、新千歳空港の外国人入国者数は5年で約4倍に増えた。国際線旅客数の急増に対応するため、同空港のターミナルビル拡張や滑走路の誘導路の新設などに前年度当初比1・48倍の159億円を計上した。
 また、TPPや欧州連合との経済連携協定(EPA)で、安い輸入農産物が流入してくることへの対策として、農家の生産コストの低減などにつなげる農林水産基盤整備事業に同2%増の1161億円を計上。農林水産物の輸出拠点となる港湾施設の整備に170億円を盛り込んだ。
 新規事業では、雨竜川の水害防止のため、北海道電力雨竜発電所の第1・2ダムに治水機能を追加する事業の調査費も確保した。
 同時に編成した17年度補正予算案でも、TPP対策を中心に832億円を道開発予算として確保した。港湾整備や農地の大区画化などに440億円、昨夏の台風被害を踏まえた河川や道路などの防災・減災対策に375億円を盛り込んだ。
アイヌ政策関連1.45倍、40億円
 政府の18年度当初予算案では、整備新幹線建設事業費3480億円(前年度2630億円)のうち、30年度に開業予定の北海道新幹線の新函館北斗―札幌間に370億円(同360億円)が配分された。来年着工する札樽トンネル(小樽市~札幌市、約26・2キロ)や工事が本格化する渡島トンネル(北斗市~八雲町、約32・7キロ)などの事業費に充てる。昨年3月に開業した新青森―新函館北斗間では防音壁の整備に30億円(同70億円)をかける。
 各省にまたがるアイヌ政策関連予算は40億5900万円。20年に開業予定の「民族共生象徴空間」(白老町)の整備が本格化するため、前年度当初比1・45倍となった。象徴空間の中核となる「国立アイヌ民族博物館」の建設や国立民族共生公園の整備などに同1・75倍の32億1900万円を充てる。
 このほか、アイヌ語の保存・継承のためのアーカイブ化事業には2千万円、新規事業では海外の博物館などに保管されているアイヌ遺骨の調査費として500万円を計上した。
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1712250100003.html?_requesturl=articles%2FCMTW1712250100003.html&rm=935

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