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シェル、北極海での掘削作業を年内中止

2013-03-01 | 先住民族関連
CNN.co.jp 2月28日(木)17時19分配信
(CNN) 英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは27日、米アラスカ沖の北極海での掘削作業を年内は中止すると発表した。
シェルは27日発表した声明で、「アラスカはシェルにとって長期的に大きな可能性を持つエリアであり続ける」としながらも、今年は「今後の事業再開に向けた機材と計画の準備」に充てると述べた。
シェルは昨年9~10月に北極海の2つの海底油田の準備的な掘削に着手。だが作業開始前に、掘削船「ノーブル・ディスカバラー」の係留がはずれ、アリューシャン列島に向けて流されるという事故が起きた。
そして大みそかには、冬季の母港である米シアトル港に向けて曳航(えいこう)されていた掘削装置「クルーク」が激しい嵐に見舞われ、アンカレジの約300キロ南にある無人島に座礁する事故も起きた。
シェルによればこれらの設備は現在修理のためにアジアに向けて曳航中だという。だがこうした事故は、環境保護活動家やアラスカ先住民の間で石油掘削計画に対する懸念を高めることになった。
環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)は「2012年にシェルが直面した事柄は、北極海の過酷な状況に対応し米政府の安全基準を満たすことの難しさを示した」と指摘し、事業中断の決定は賢明だと評価した。
北極海の油田開発計画は2010年の英BPのメキシコ湾原油流出事故の影響を受け、予定より既に遅れている。シェルによれば北極海の掘削地点の水深はBPのものより浅く、水圧も低いという。
http://www.cnn.co.jp/business/35028910.html

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