先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

江戸の地名の由来

2011-07-28 | アイヌ民族関連
msn.産経ニュース 2011.7.27 07:39

 地名について、もう少し掘り下げてみましょう。前回は京都中心でしたので、今回は東京=江戸から始めます。
 東京は東の京の意味ですが、明治維新で討幕の結果、「これからは江戸を『東京』とする」という詔書(しょうしょ)が出されたことが地名としては始めとなります。
 「江戸」の名の由来は、大きな川の入り口=戸口から来たという説が有力です。ですから、「江戸」の付く地名は茨城や埼玉にも存在します。江戸はかなりの部分を埋め立てたので、埼玉の浦和も、昔はここまでが「浦」だったからとも言われています。
 東京ヴェルディの本拠地がある調布市は、昔、租庸調(そようちょう)の調である地方特産物の布を作っていたことから付けられました。お茶の水は、大変な名水が湧いていて将軍に出すお茶の水として使用していたことから。葛飾区にあるお花茶屋は、将軍・徳川吉宗(家光という説もあり)がここで腹痛になった際、看護した「お花」という茶屋の娘の名にちなんで付けられたと言われています。
 由来にいくつか説のある地名もあります。例えば、鎌倉は三方を山に囲まれた地形が「かまど」に似ているので、「かまど」を表す「鎌」と「谷」を表す「倉」をあわせて付けたとする説や、アイヌ語で「山を越えていく」という「カマクラン」に漢字をあてたという説、藤原鎌足(かまたり)が昔、稲荷(いなり)大神様より授けられた鎌を、蘇我入鹿(そがのいるか)討伐を果たした後、埋納した場所があることから、など。いろいろな説それぞれに納得もでき、面白いですね。
 また、由来だけでなく、歴史的背景なども考えると、さらに興味も湧いてきます。昔、武将が戦った地は日本の至る所にあります。その時代に活躍した人たちが住み、同じ土地を歩いていたのかと思うと、感慨深いものがあります。
 さらに変わった観点からみると、東北にはキリストのお墓があったり、東京に目黒、目白と黒や白はあるけれど、赤や青はないのか?と考え調べてみると、なんと目赤、目青、目黄まであり、五色不動と呼ばれていたり。不思議さ、面白さにハマりますね。
 この夏、家族旅行をするなら、計画を一緒に立てたり、歴史的背景を意識して土地をまわったりすると、今まで感じなかった歴史のつながりが、グッと身近に感じられるようになることでしょう。(市進教育グループ個学舎本部 守屋厚志)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110727/edc11072707400000-n1.htm

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする