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シンポジウム:アイヌ子弟に教育の場、経済的支援を--札幌大で /北海道

2009-05-15 | 日記
(毎日新聞 2009年5月14日 地方版)
 アイヌ子弟に教育の場を提供する「ウレシパ・プロジェクト」の来春からの導入を検討している札幌大(札幌市豊平区)で13日、プロジェクトを考える学内シンポジウムがあった。宮腰昭男学長は「学内議論を踏まえ、できるだけ早く一定の結論を出したい」と話しており、今後も経済的な支援策を含めて検討を続け、具体策をまとめていく考えだ。
 ウレシパとはアイヌ語の「育て合い」の意味。アイヌ子弟に民族教育の場を提供し、アイヌ以外の学生や教職員も共に学び合うのが狙い。(1)アイヌ子弟の希望者から奨学生を募集し経済的支援を行い、学内での学習・実践活動に協力する(2)奨学生が卒業後、優先的に採用する企業の募集する(3)アイヌとそれ以外の学生との交流を通じた多文化共生社会を実現する--の三つを柱にしている。
 シンポジウムでは、北海道大の常本照樹・法学部長が基調講演。アイヌの大学進学率が低い現状や、外国では先住民族の大学教育に力を入れている事例を紹介しながら、「プロジェクトは総合的な施策で評価できる」と指摘した。参加者からは「経済不況が深刻化する中で、アイヌだけを支援するのは逆差別になる」との声も出た。【千々部一好】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090514ddlk01040301000c.html

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