潮風に誘われて

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夢 武田双雲

2012年05月16日 | 日常の出来事
瀬戸内市に本店がある敷島堂のどら焼きを頂きました。

以前お店に行ったことがありますが、瀬戸内市は竹久夢二の生誕地で、「夢]
を使った銘のお菓子が並んでいました。

店内に大きく書かれた「夢」の文字は有名な武田双雲先生による大胆な揮毫です。



先日テレビで武田双雲さんが対談をされていた時の言葉を思い出しました。



書道家をめざしたきっかけは、書道家であるお母さんの影響が大きいそうです。
3歳から母のもとできびしく指導されましたが、親から「書道家になれ」と言
われたことはなかったし、そのつもりはなかったとか。

東京理科大学理工学部卒業後就職して初めてお母さんの偉大さが解ったそうです。
お母さんがはまっていた書道とダンス。
どちらかを選択し、人生かけようと悩んで書道の道一本で頑張ってきた。
お母さんの、決断がまさか・・・・・。
自分の人生において自分の決断が代々に渡って影響を及ぼす可能性があるという
こと。
自分の人生は自分だけの人生ではないということ。そういうことに気づくだけで
毎日に気が入り、引き締まります・・・と。

聞いただけでもワクワクしてしまうエネルギーは、彼の書からも不思議と伝わって
きます。

墨を使った大字パフォーマンスでテレビなどに取り上げられています。
見た目は童顔でふっくらした風貌なのに作品は何とも猛々しく荒々しい書が多いです。



パソコンばかりで人間味が薄れているこの時代に、書道のような生命力溢れる芸術に
触れる事は絶対必要でしょうね。

この時のテレビを思い出しながら夢どらを口にする・・・・。



柔らかな皮の食感といい、あんこの美味しさといい、皮とあんこの量・味のバランスと
いい、「夢どら」というハッピーな名前といい・・・最高です。