潮風に誘われて

立ち寄って頂き有難うございます。
趣味や特技、好きな分野のこと、毎日行っていることを綴っています。

朝熊山へ

2014年04月30日 | 旅行
"お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り"
伊勢音頭の一節にも唄われ、参宮する人々は神宮の鬼門を守る朝熊岳金剛證寺へも参るのが良いとのことで
朝熊山へ登ってきました。

伊勢志摩スカイラインは、伊勢志摩の最高峰555mの朝熊山を縦走し、伊勢・鳥羽間を結ぶ16.3kmの
有料道路でつづら折れと坂道で構成される峠道でした。

内宮の奥の院と呼ばれている金剛證寺に着くと、まず入り口の仁王門に迎えられます。

両脇にちゃんと右側に阿形像、左側に吽形像の金剛力士が・・・・・
驚きの力強よさ。満ちあふれる肉感的な美、眉を逆立て、カッと目を開き、悪を打ち払う憤怒の表情・・。
隆々と筋肉は盛り上がり、全身にすさましい緊迫感がみなぎっています。
境内に入って山門をふりかえると門の後ろおさめられている仏様の像のお顔の優しさについ見とれて
しまいました。

境内に入ると、太鼓橋がかかった弘法大師が掘ったと伝えられ池があります。
池の中央に架かる橋は、連珠橋と呼ばれこの橋を境に、此岸と彼岸があらわされているとのことで、
非常に美しく、まるで桃源郷のようです。


厄除け六地蔵尊を祀るお堂があります。
面白かったのは、石のお地蔵様を持ち上げ、静かに置いて左に三回まわしながら、
「オン カァカァカ ビサンマイエイ ソウワカ」と唱え、願い事をする。
再度、お地蔵様を持ち上げて軽く感じたら、願い事が届いた事になるらしいです。

主人のとっさのお願い事を、聞いてくださったのですか?????願いは叶ったのでしょうか。
再度持ち上げた時は驚くほど軽く、勢いよくお地蔵様が持ち上がりました。

仏足石と仏足石歌碑が安置されています。

この仏足石は薬師寺方式といわれ歌碑は万葉仮名で一番歌、二番歌、十七番歌が刻まれ三十八文字
からなっています。
仏石足歌碑によると仏石の尊厳と功徳を讃え仏石を拝みに来る人は過去の罪さえ消滅すると説かれています。
 
次の階段を上ると国の重要文化財に指定されている朱塗りが美しい本堂の摩尼殿がありました。

御本尊は日本三大虚空蔵菩薩の一つである福威智満虚空蔵大菩薩が祀られています。

本堂の前には左右に動物の像がありました。
右手に現れるのは虎、左手に現れるのは牛で、来る人がなでていくようで、顔がピカピカです。
牛の頭上では小さい大黒さまが小躍りしていました。
 

本堂をお参りしたあとは、北隣に位置する明星堂へ。

伊勢神宮の鬼門除けのため、明星天子をお祀りしている場所です。

さらに奥へ進むと、竜宮城を想起させる門がありその名も「極楽門」

極楽門をくぐるとずらりと並ぶ卒塔婆の姿が見えてきます。
金剛證寺の最大の特徴はこの卒塔婆の供養林だそうです。

両脇に故人を弔うための卒塔婆が立ち並び、それが延々と奥の院まで続いていきます。
ここの塔婆は所謂角塔婆というのだろうか、角柱状でしかもその高さが尋常ではない。
普通のもので3~4メートル。高いものは8メートルのものまであるらしい。
ぎっしりと、おびただしい数の卒塔婆がずらりと並ぶその姿はまるで壁で、一種独特の空気を
感じる場でした。

祖霊信仰と深くかかわり、伊勢では葬儀の後、当山奥の院に卒塔婆をたてる「岳参り」が
習俗となっているそうで、地元の人々が神仏の霊を弔うためにたてた一万本もの卒塔婆の列は圧巻です。

金剛證寺より目と鼻の先、伊勢志摩スカイラインの最高点に、山頂展望台があり、北東方向の眺望が
とても素晴らしかったです。
伊勢神宮の本殿を思わせる三つの屋根が特徴のレストハウスがあります。

鳥羽の市街地と、答志島、管島、板手島など、伊勢湾に浮かぶ島々が一望できました。

写真左側に見える大きな島が、答志島。右側の大きな島は、管島。
その中央奥に見える三角形の小さな島は、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台にもなった神島です。
伊勢を一望できる朝熊山の山頂からの景色は絶景でした。

伊勢神宮へは何度かお参りしたことはありますが、朝熊の金剛證寺へは行ったことがありませんでした。
金剛證寺へお参りしたことで両参りを成し遂げたことになります。
これでご利益が得られるのではないかと一人得心しています。

主人と二人でのお伊勢参りは私にとってとても意味のある旅となりました。


伊勢・鳥羽の旅をだらだらと書いてしまい失礼しました。
長々お付き合いありがとうございました。



















伊勢最後の観光

2014年04月28日 | 旅行
次の観光地は猿田彦神社からでした。
万事良い方向へ導いて下さる「みちひらき」の神様とされる猿田彦大神と大田命を祀った神社です。


これから何か始めようとする人や、大事な選択に迫られている人等は決断の前に参拝すると
道開きの力がもらえるかもしれませんよね。


同じ境内には猿田彦神社の本殿に向かい合うように天宇受売命を祀ってある佐瑠女神社
という神社もあります。


天照大御神が天岩戸にお隠れになった時、岩戸の前で舞い踊り扉を 開けることに成功した人物が天宇受賣命で、
「おかめ」の 原型になったとも言われているとか・・・。

鳥居を抜けて境内の真ん中に有名な方位石がありました。
八角の石柱には方角が刻まれていてみちひらきの力が頂けるそうです。

決められた方位の文字に手をあてると願い事がかなうと言われているそうで、仕事運を上げたい人は
亥→卯→未、人気や才能を高めたい人は寅→午→戌の順に手を当てて願うと良いとのことです。

パワーストーンで「ジンジン感じる」方があるそうですが、私は感度が悪いのでしょうか別に・・・・


猿田彦神社はいたるところが八角形だそうです。
八角は方位を意味し、方位除の御神徳を仰ぐもので、本殿堅魚木や欄干、佐瑠女神社本殿、大鳥居、
手水舎の柱などすべて八角で造られていました。

これから伊勢スカイラインを通って朝熊山へ登って行きます。


















伊勢での宿泊

2014年04月26日 | 旅行
宿泊は鳥羽駅近くの戸田家嬉春亭に泊まりました。
戸田家は老舗旅館で、サスペンスにも出てくる有名なところです。
玄関ロビーをへと歩みを進めていくと、ふと目にとまる「フィッシュテラピー」と書かれた大きな水槽
があり、中には体長5センチ程度のたくさんの小魚が泳いでいます。
テラピーというからにはと、手を入れてみると、可愛いドクターフィッシュが我先にとウジャウジャと
寄ってきて手指をついばみます。
その感覚は何とも筆舌に難く、痛みなどは一切ないものの、無数の魚にチュッチュとキスされる感触は
くすぐったかったです。

案内されたのは嬉春亭1054号室で、伊勢湾が一望できるオーシャンビュー客室の窓から見た鳥羽湾の
眺望の美しさは格別で、窓から見えるやさしい青が、心を和ませてくれました。

大浴場と露天風呂、自然の緑の中の戸田家温泉村には桶、釜、など趣向を凝らした湯船が揃う風流野天風呂、
貸切風呂があり湯どころがとても充実していて、湯巡りを愉しみ、湯を感じ、日頃の疲れを存分に癒しゆっくり
温泉を楽しむことができました。



湯亭でほっこり温まった後は、いよいよ戸田家の職人技の光る料理に舌鼓・・・・。

嬉春亭は全室スイートで、食事は客室でいただくことができました。

おしながきをくれたので内容がよくわかります。


戸田家 しんわ千季(新和、親和、神話、そして恒久千年への思い)というタイトル(?)付きです。
・食前酒  戸田家オリジナル酒
・前 菜  酒肴盛り合わせ
・御造里  国産伊勢海老 平目 烏賊 鮪 ほら貝 芽物一式
・焚合せ  蛸柔らか煮 小芋 南京 生麩 青味
・焼 物  ブランド松坂牛ミニステーキ 附け野菜 特製ソース
・洋 皿  活け鮑のグリル 季節野菜添え
・蒸し物  馬鈴薯饅頭 コンソメ餡
・お 凌  大矢知冷麦 穴子 海老 戸田家厚焼き 薬味 美味出汁
・赤出汁  蟹 海草 葱
・食 事  雲丹の釜飯 お漬物 (三重県産米使用)
・果 物  季節のデザート

ウニの炊き込みご飯は食事開始とともに火が灯され、40分かけて炊き上げます。
ウニの香りや風味がたまらなかったです。
ビールかお酒が欲しい・・・・


質も量も十分で、さすがに老舗の巨大旅館ですね、まったく不満がありません。

量は少ないながらも、鮑や伊勢海老を使っていて、どれも標準以上なのですごかったです。


義兄の葬儀

2014年04月25日 | 日常の出来事
長い間病魔と闘っていた義兄が22日朝、入院1ヶ月余りで永眠しました。

話しかけても返事が帰ってってくることはない状態でしたが、語りかければ解ってくれているようで
毎日顔を見るのを楽しみに病室に立ち寄っていました。


無口ではありましたが、優しさが伝わってくる人柄で、本当の兄のような存在だっただけに涙が止まり
ませんでした。

話しかけるだけでもいい、返事がなくても良い、息が切れる最後に会えることが出来なかったことが
いつまでも頭から離れません。

主人は男なので口には辛さを出しませんが、心の中はきっと一生忘れることの出来ない悔しさで胸が
締め付ける思いだと思います。

振り返るといくつかの時点で「こうしたら」と思うところはありますが、その選択まで含めてこれが義兄
の人生だったと思います。

「大丈夫。もう十分に泣いた。」「思い出したいときには、自由に思い出していいんだ。」「泣きたく
なったら、泣いていいんだ」とご自身に言いきかせています。

納棺の時に入れようと般若心経の写経をしました。


義兄の中で修行の身近なものは『四国八十八ヶ所巡り』だったと思います。
弘法大師様は 般若心経の持つ功徳について、般若心経秘鍵の中に 次のように語られていると教えて
頂いたことを思い出しました。

「真言は不思議なり。観誦すれば無明を除く。
一字に千里を含み、即身に法如を証す」

写経を習っている僧侶にお聞きすると般若心経や観音経を納棺した方々が少なからずおられるとのことです。
経文の功徳による故人の冥加を願うのは、故人の救いになるだけでなく、行う人にとっても尊い善行なんだ
そうです。

お義兄さん、恩返しはなにも出来ませんでしたが、ipeibabaの写経の功徳で極楽とやらに行ったなら、好きな
物を一杯食べたり、好きな旅行に行ってくださいね。





教祖大祭での講和

2014年04月21日 | 日常の出来事
桜の花は春風と舞、人の心に儚さを伝えてくれました。
桜満開の高揚も良いですがが、花が散りかけて新緑にぼんやり霞む姿は心が和らぎます。

昨日20日はお昼から黒住教升田教会所で教祖大会が斎行され続いて婦人会升田支会総会
も開催されました。

教祖大祭は教祖様の御霊まつりです。

祝詞奏上、参拝者一同による大祓詞の奏上、各代表の玉串奉奠、所長先生から御七カ条の
朗読の後、所長先生からのご講話のなかに毎月発行されている日新のみちごころのお話が
ありました。

みちごころのページには毎月教主様のお話が掲載されています。
いつもは斜め読みで済ませていましたが・・・・


今月4月号のお話は慢心についてです。
教祖神直々の高弟の代表的な赤木忠春高弟には「慢心は怖い。慢心は命を取りますぞ」との注意を、
時尾宗道道高弟には「慢心の”とぎわ”までいかないと大きな仕事は出来ません」と諭されたことが
書かれてあります。

お二人ともこの教祖神の言葉に反省し、布教活動、御陽気修行を説き宗忠さまにまるで影の如くに
随順しながらお道の教えをいただかれとのことです。

教主様は「教祖神は御自らにまことに厳しい日々を重ねられています。」
御神徳を取り次ぐという生きたお働きと、自らを鍛え養うというふたつのことをひとつに行きぬか
れたことに改めて敬服します」とみちこころのページをしめていらっしゃいます。

目的を持ってすべてのことをすれば苦にすることは何もなく、日々有難き心が温かくなる気持に
なるように、自分で探してよかったことを見つけていくことが黒住教らしいお参りです・・・・・と
所長先生のお話の中にありました。
教祖宗忠神は「天のおあてがいを大切につとめよ」と、ともかく自分の与えられた道を大切にしっかりと
歩みなさいと御教え下さっています。

いずれも、大変有り難いお話で、今回も沢山のお蔭をいただく事が出来ました。



おはらい通り~おかげ横丁の食べ歩き

2014年04月19日 | 食事
やはり観光はお腹も満足させないといけませんよね。
お伊勢さんの「おかげ」という感謝の気持を持って開業したおかげ横丁とその周りにあるおはらい町を
お腹の具合と相談して沢山食べ歩き目的に散策しました。

伊勢に来ると暗黙の了解で必ず行かなければならない赤福本店で食べる赤福餅はやっぱり一味違って
一番美味しいです。

大釜でいれてくれるほうじ茶は赤福餅をより美味しくしています。


お土産も日にち指定で送ってもらいました。

伊勢に初めて来た人に「一度食べてごらん、びっくりするよ!」といえるのが、伊勢うどんです。
伊勢うどん月見とろろをたべてみました。

もともとフワフワ食感の伊勢うどんに卵黄と山芋のとろろを合わせると、さらにフワフワ度が上がります。
一週間以上熟成させるというタレが全体に統一感を持たせて、伊勢うどんらしい味わいがダイレクトに
伝わってきました。

このうどんに絡むタレですが見かけほどの辛さはなかぅたです。
どちらかといえば甘さがあるほうで、タレはたまり醤油と味醂に鰹節系のだしでしょうね。
濃い目の出汁と合うので私は好きです。

豚捨のコロッケは飲食スペースもありますが、注文して手渡しでもらってすぐに食べるのがここでの常識らしいです。


コロッケを買い求める行列が出来ていましたが、回転率がいいので待ち時間は少なくてすみました。
普段食べているコロッケと違い、サクサクして美味しいかった。♪

生醤油団子は見た目薄味ではと思うくらい白っぽいですが、醤油の香りと、うまみと、団子の香ばしさが丁度良く 
熱々でとても美味しかったです。

焼き上げた直後はやわらかく、冷えてもしっくりとした食感があり、じっくり焼き上げるのでお米の香ばしさが
抜群でした。


もう少しゆっくりと食べ歩きにお土産屋をみて回りたかったですが、予定の時間が迫りまたの機会にと・・・・






おはらい町~おかげ横丁

2014年04月19日 | 旅行
内宮参拝の後でおはらい町に行きました。

内宮の入り口である宇治橋前から、五十鈴川に沿って800mほど続く「おはらい町」
内宮の門前町として江戸の昔より栄えたこの通りには、伊勢特有の妻入屋根と木壁を特徴とした様式の
この地方独特の建物の土産物店や老舗商店が軒を連ね、そぞろ歩きが楽しい所です。

道路は石畳などで綺麗にされてますが、地中に電線が配されているわけで、建物がよりスッキリと
浮かぶ様な配慮が町づくりにされているそうです。

神宮の建物とも共通する、直線で構成された古朴で力強いフォルムが魅力です。

「洋風化したものが氾濫する時代だからこそ、日本的なこころのふるさとが求められている。」
という考えに基づいて赤福社長がリーダーとなって伊勢の伝統的な街並再生のプロジェクトが始まり、
現在は江戸時代のお陰参りの頃と同じような賑わいを取り戻したそうです。

おはらい町の中ほどにあるおかげ横丁は一気にテーマパークっぽくなりワクワクして楽しい所です。
前回の式年遷宮の年にオープンし、約4000坪の敷地内には江戸から明治にかけての伊勢路の代表的な
建築物が移築・再現されてます。


この地方の老舗の飲食店や名産品などのお店が並んでいます。
所々に腰をかけて休憩したり食べたりするスペースがあり、また食べ歩きをしたりと開放的な雰囲気が
とてもて素晴らしいです。



おかげ横丁の中心に演奏場がある神恩太鼓の演奏は。おかげ横丁の専門太鼓演奏チーム4人くらいで太鼓の
演奏をしているらしいですが、土、日、祝日のみの演奏で私達は見逃しました。



さすがにもう桜は終わっているかと思っていましたが、新橋から見たおかげ横丁裏の五十鈴川沿いの桜並木は
まだまだ満開で桜吹雪とのセットでとても気持ちが良かったです。














内宮参拝

2014年04月18日 | 旅行
朝早く、タクシーがホテルまで迎えに来て下さって内宮参拝に出かけました。

早い時間だからとおかげ町の商店街の中を車を走らせて・・・・
宇治橋に到着しました。

そこで案内人さんと合流し、神宮の表玄関である五十鈴川にかけられた長さ101.8m,幅8.4mある、
緩やかに反っている木造の宇治橋の上を御正殿に向いました。

2009年に新しく架け替えられ宇治橋の両端に建てられた大鳥居は古いままです。
外側の鳥居は,外宮御正殿に使われた棟持柱を、内側は内宮御正殿の棟持柱を再利用するため、
内宮と外宮の遷宮がすんで、社殿が解体されてからでないと,建て替えることはできないそうです。


外宮では左側通行でしたが、内宮では右側通行です。

宇治橋から5分ぐらい歩くと手水舎に着きますが、下に流れている綺麗な清流五十鈴川で手清める
のが、昔からの参拝方法だそうです。

手を洗い口をすすいで身を清めたあと進むと広大な神苑となります。

参道を一歩入るとそこは神聖な神宮の森で参拝者は皆静かに玉砂利を踏みしめて、黙々と正殿に
向かいます。
まさに神様の領域に入ったかのような厳かな気持ちになりました。

大正12年から将来の遷宮にそなえて御用材として植えられ今年の遷宮では一部を使われたそうです。


長い参道の木々の大きさは圧巻でいつお参りしても歴史の長さを感じます。


常緑樹が多く、木漏れ日が差して爽やかです。
参道に立つ大きな鉾杉のなかには樹齢500年を超える杉もあるそうです。


鳥居をひとつ越えるごとに、神様の領域に近づいていくように思います。

内宮の階段を上がったところにご正宮があり、こちらが日本の最高位の神の天照大御神をお祀り
している場所です。

屋根を飾る千木の先端の削ぎ方が内宮は内削、鰹木の数が10本と偶数になっています。
朝日を浴びてとてもきれいでした。

本殿の御垣内に神官の方に案内していただき、特別参拝ができました。
玉垣内には普段立ち入ることができませんので、より神様に近い位置で行う特別なお詣りとなります。
何か神々しいものを感じる経験となりました。

自然の中に佇む社殿というのは、何か神秘的で美しかったですね。
参拝というのは本来神様に感謝する為に行うものらしいので、特にお願いとはしなかったですけど、
神聖なものに触れることができてちょっと気持ちが引き締まった気がするので、良かったです。


帰り道には荒祭宮へ向かう 順路の立て札がありました。
荒祭宮に向かう途中には御稲御倉や外幣殿などがあります。
これはお宮ではないので玉垣がないので建物の構造を間近でみることが出来ます。


表参道から荒祭宮へ向かう途中にあるのが御稲御倉神です。

祭神は御倉の守護神,御稲御倉神です。
この倉には神官新田から収穫した抜穂の稲が納められ,祭りの際,その稲から大御饌が用意されます。
規模は小さいですが,唯一神明造りであり,その特徴を間近で観察することができました。

唯一神明造りの特徴は
・柱が掘立式の丸柱で地面に埋めて建ててある
・萱葺き屋根である
・破風板が屋根を貫き千木となっている
・一対の棟持柱(むなもちばしら)がある
などだそうです。

荒祭宮に向かう下りの石段の途中には,一つ気をつけることがありました。

下から数えて14~15段目ぐらいの中央に、段とは別にある石を「踏まぬ石」といいます。


四つに割れているその形が「天」の字にみえるとも、天から降ってきた石ともいわれ、踏まないように
除けて通ります。
道の中央を通ることへの戒めともいわれているそうです。

どうみたら「天」の字に見えるのでしょうか?
石段を下りきると,正面には森厳さ漂う荒祭宮があります。
内宮第一位の別宮で,天照大御神の荒御魂を祀っています。
正殿に祭られている穏やかで柔和な面をあらわす和御魂に対し、荒御魂は力強く積極的な御魂です。
鳥居が無いのは天照大御神を祭神とし、御正宮と一体とされているためです。

宇治橋まで戻ってきました。
鳥居横から見ると、ケヤキで作られた美しい橋脚を見ることができます。

大鳥居からみて左側の2つめの擬宝珠だけ色が違っています。
この擬宝珠の中に宇治橋鎮守神である饗土橋姫神社のお札「萬度麻」が納められます。
これは宇治橋の安全と、宇治橋を渡られる方の安全を祈願しているそうです。

3枚目の板を踏む時に、板と板との合わさっているところを見てください、「すり合わせ」という
技法が使われていて、隙間なくピッタリと合わさってるのが分かります、これは船大工の仕事だそうです。

鳥居の外で一礼をし内宮参拝は終わりました。

2日間案内をして下さった田中さん本当にありがとう御座いました。




外宮参拝

2014年04月14日 | 旅行
二見を後に外宮参拝に向いました。

伊勢神宮内宮の10か所の別宮のうち、月讀宮・月月夜見宮讀荒御魂宮・伊佐奈岐宮・伊佐奈弥宮の
4つの別宮が同じ場所にあります。
境内には4つの伊勢神宮内宮境外別宮が並んでいます。


参拝順序は
1・月讀宮の祭神は天照大御神の弟神で月讀尊で夜をつかさどる月の神。
2・月讀荒御魂宮は月讀宮が和魂であるのに対して、こちらは神罰を司る荒魂の宮。
3・伊佐奈岐宮は祭神は月讀尊の父神、伊弉諾尊
4・伊佐奈弥宮は祭神は月讀尊の母神、伊弉冉尊

「月讀宮」を参拝し、「月讀荒御魂宮」の前に立つと、感激のような、なんとも言えない思いが溢れました。
ちょっと歩いたけど、来て良かったなとしみじみ・・・。
続いて「伊佐奈岐宮」「伊佐奈弥宮」にもお参りし、しばしその場の気を感じます。

タクシーを降りると日除橋の前で予約をしていた伊勢神宮案内人さんが待っていてくださいました。

日除橋を渡ると第一鳥居の前に出ます。

遷宮仕立てなので白木が真新しいです。 
真っ直ぐに進むと正宮方向ですが、左手にある式年遷宮資料の展示館「せんぐう館」に立ち寄りました。

2012年、勾玉池のほとりにオープンした「せんぐう館」では「神宮」「式年遷宮」「神道」についてわかりやすく知る
ことができる展示をはじめ、様々な講座や体験が企画されています。

砂利を踏む足音と、木の葉のすれ合う音が聞こえるだけの静かな世界に包まれ、自ずと無心になります。

外宮の正式名称は豊受大神宮で、天照大神の御饌を司る神は、私達の生活に関わる全ての守り神です。
唯一神明造という日本古来の建築様式で建てられた社殿は、内宮とは異なり、屋根の千木が外削、
鰹木が奇数となっています。


約1,500年前のご鎮座以来毎日、日別朝夕大御饌祭が行われ、一日二回神饌が奉られているそうです。

御垣内参拝をさせていただき、御礼参りが出来ました。


新宮は新しすぎてあまり感じるものはないのではないかと懸念してたのですが、実際に見ると佇まいが
「神域」を象徴していて、感動しました。
逆に旧宮は苔むした屋根等、雰囲気はあるのですが、空虚感が漂っていて、なんだか不思議な気持ちになりましたね。

白木の新しい社殿はまさに「神々しさ」が漂ってました。

今回は旧宮も見る事ができて、20年という時間の流れを目にすることができて、非常に興味深かったです。

4月中には古い建物は全て取り壊されてしまうそうです。
両方を観れるチャンスはあともう少し。良かった~

正宮「外玉垣南御門に掛けられている白絹の御幌は開けることは出来ないそうです。
風に吹かれて内のお白石が見えるその時がシャッターチャンスと案内さんの掛け声で・・・

外宮正殿の参拝を終え、別宮に向う道の脇に、小さくしめ縄に囲まれた川原大祓がありました。
ここは、式年遷宮の時、お祓おいをする場所で、この石の上に手をかざすと温もりを感じるパワースポットでも
有名のようです。


正宮前の池の横の亀石を過ぎると左手に風宮、右手に土宮が祀られ、正面の石段を更に登りますと
丘の上に多賀宮(外宮の第一別宮)が鎮座されています。
山頂にあるので高宮であったが、縁起のよい字を当て多賀宮になったと考えているようです。

多賀宮、風宮、土宮、御厩・・・と詳しく説明してくださいました。


案内人さんと別れ、再びタクシーでホテルに向かう途中、好意で案内して下さったのが3町もあるという
新宮新田


神宮にお供えするお米を作る新田、背景の山の風景等が素朴で非常に格調高く、安らぎを与えています。


二見~鳥羽旅行

2014年04月13日 | 観光地
伊勢神宮は平成25年は式年として定められた20年に一度の遷宮の年でした。
式年遷宮では内宮・外宮の御正宮をはじめとする建築物はもとより、神々の御装束神宝もすべて
一新されされたそうです。


ぜひ、お参りしようと予定を経てていたのですが、夫婦共々体調を崩しお参りが出来ませんでした。

式年遷宮の翌年である平成26年の今年は「おかげ年」として、特にご利益を授かることができる年と
言われているので、この機会に是非・・・と思い、10日より主人と伊勢方面へ旅行に行って来ました。


今回は娘が金婚式のお祝い金をしてくれていたので少々贅沢な旅行をしました。近鉄特急で鳥羽駅に着くと観光タクシーが迎えに来てくれていました。

運転手さんの確かなハンドルさばきに身をまかせ、第一の目的地「二見ヶ浦」に向かいました。

二見興玉神社へ参拝です。

この大きな鳥居がドーンと登場。
この鳥居から先が、二見興玉神社の神域となります。



昔は伊勢神宮に参拝する前には、二見浦でみそぎを行うのが習慣だったそうです。
その場所がここ二見興玉神社です。



二見町の二見興玉神社にある夫婦岩です。
夫婦岩の沖合700mの海中にある猿田彦大神ゆかりの興玉神石があるそうです

二見興玉神社は岬にある神社ですので、海岸沿いの参道がとても気持ちがいいです。
二見ヶ浦海岸の松林を波音を聞きながら、夫婦岩まで散策を・・・。青々とした澄み切った大海原に大小の岩、
夫婦岩が大きな縄で結ばれて悠々と立ちはだかっていました。


こちら天の岩屋神社です。のぞくと岩屋があります。
側にある一見変わった丸い注連縄(200円)で痛いところをこすってお詣りすると効果があるそうです。
今は腰が悪いので相当気合いを入れてこすっておきました。


さらに奥に進んでいくと、よく撫でられたと思われるカエルがありました。

二見興玉神社本殿の真裏にある鳥居から夫婦岩を拝めます

二見ヶ浦の海岸に、さざれ石がありました。


「夫婦岩」は輿玉神石と日の出を遥拝する鳥居と言われています。

男岩は高さは9M・女岩は高さ…4M

夫婦岩を結ぶ大注連縄(おおしめなわ)は1本の長さが35Mで男岩に16M・・・女岩に10M張られていて、
その間は9Mあるそです。
毎年「5月5日」「9月5日」「12月中旬の土・日曜日」に「大注連縄張り」の神事が行われているそうです。
5~7月、夫婦岩の間から日の出を見ることが出来るとのことです。

波が打ち寄せる海岸にあり、潮風を感じながら参拝できました。
参道は砂利敷きだが、砂利は薄め。道も多少の傾きはあるものの全体的には平坦なので、比較的参拝しやすかったです。