今朝、布団の中でラジオ深夜便便で辻原登さん(芥川賞作家1945年和歌山県生れ)の「小説論」を聞いた。目からウロコが多々あった。政治家や経済人は、日本や世界を動かしているのだから矮小化せず大きな目で想像力を働かせてみるべきだ、といったこと。源氏物語は、天皇の庶子の光源氏が最後には「太上天皇(天皇の父親)」(最高権力者)に上り詰めるのだから、政治小説ともいえる。日本は漢文明、漢文化から大きな恩恵を受けていて、色々な思考の元はそのあたりにあるのでは・・、中国の小説は歴史である。(私のHi-story論)小説の空間舞台としての大陸(阿倍仲麻呂の小説)、現代小説の空間舞台としてのアメリカ(『発熱』)。時間舞台としての歴史。夏目漱石より谷崎潤一郎が好き(フィクションの可能性を広げた、「細雪」は源氏物語)。ものの考え方を洗練させるのは小説の力である。・・。一作も読んでいないが、大いに読んでみたい気になった。
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