西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ロンドン日記摘要(1982.10.26.)4LSE登録、森嶋通夫さん

2005-10-27 | ロンドンの思い出(LSE時代など)
ミルヒル・イースト駅でWest End ZoneのWeekly ticketを13ポンド10ペンスで買う。9時45分にLSEのConnaut HouseでMrs.Taylorに会い、次にRegister counterでResearch scholarとして2学期分200ポンド払う。大学の諸施設利用料だ。TutorのDr.Levinに午後に会うことにして、ぶらぶら、LSE路地の突き当たりの本屋に入り、バッタリ金沢大学の小林昭さんに会う。先日のブログ(10月18日)で書いた。昼食を近くのパブで一緒にして、互いに住所や電話番号を言って以後連絡をとることにした。分かれて、私は森嶋通夫教授の所に行った。森嶋先生は、当時もう有名で文化勲章も貰われていた。この先生は、私の建築学科西山研究室の先輩の早川和男さん(現・神戸大学名誉教授)のお知り合いで、イギリスに出かける前に早川先生から住所等を聞いて、手紙でLSEの様子などを聞いていた。その御礼に伺った。発行したての私の編訳本・ゲデスの『進化する都市』が手土産だった。森嶋教授室は、屋根裏のようなところにあり、秘書が案内してくれた。聞いた話「イギリスの大学の教師は国家公務員の3/4位の給料だ。何故なら夏休み3ヶ月は働いていないとみなされている。家賃は高いと言われるが家具付を考えると、そう高くはない。こんな不景気なのに外国に大学の先生を派遣しているのは日本位だ。イギリスはゼロである。ただサバティカル(長期休暇)に二種類あり、長年の功績によるのと、相手の招待によるもの、前者も少なくなっている。・・・」森嶋先生はLSEに日本資金を導入した功績者でもある。SUNTORY―TOYOTAファンドである。お忙しく電話が鳴っていたので早々に退散した。帰国時に挨拶できなかったが、その後LSE同窓会講演が日本であった時二度ほどお会いして話をお聞きしたことがある。先生も鬼籍に入られている。

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