西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

歴史は行きつ戻りつ確実に進んでいく

2012-06-11 | 歴史とのつながり、歴史の面白さ
歴史は一直線に一方向に進むと思いきや、ジグザグと「行きつ戻りつ」確実に進んでいくものだなあ、と最近思う。

長い者に巻かれろ、の古い「村社会」が嫌で、個性、個人主義が自由で良いとした「都市化」は、一転、孤立、孤独、無縁社会化の恐れと言われるようになり、核家族よりは、サザエさん流の「世代家族」の方が良いのでは、との流れも出てきている。

個人化の一つであるマイカーも行きすぎてガソリン、石油の無駄遣い、道路や駐車場をドンドンに造らざるをえず、空間の「無駄」、そこで昔の公共交通、市電やバスがベターとなりつつある。そう言えば昨日6月10日は「市電の日」だった。

こういうように「個人」より「公共」、「ファスト」より「スロー」、「集中」より「分散」、「高層」より「低層」、「国際化」より「国内化」等への流れがある、と思う。

最後の「国際化」より「国内化」だが、最近「法人税を上げると企業が税金の安い海外に逃げる」などと「国際化」やむを得ず、と言われてきたが、最近、「国際化」の本尊・アメリカでも「メード・イン・ユーエスエー」が良いとアメリカに舞い戻る企業もあるようだ。

中国やインドの労働賃金は必ずしも安くはなく、本国(日本)水準に急速に近づいているとするならば、日本に戻り少々の法人税増も負担するぜ、という心意気のある企業も出てこよう。そうなれば「消費税」は上げなくてもやっていけるぜ。

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