西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「長崎平和宣言」を読む

2013-08-10 | 時論、雑感
長崎市長・田上富久さんが9日の長崎平和祈念式典で読み上げられた「長崎平和宣言全文」を新聞で読んだ。格調高く感動した。以下に一部を書き写す。

「…日本政府に、被爆国としての原点に返ることを求めます。  

今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に、80ヵ国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。  

しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきでない、という文言が受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。

インドとの原子力協定交渉の再開についても同じです。

NPTに加盟せず核保有したインドへの原子力協力は、核兵器保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めたNPTを形骸化することになります。NPTを脱退して核保有をめざす北朝鮮などの動きを正当化する口実を与え、朝鮮半島の非核化の妨げにもなります。

日本政府には、被爆国としての原点に返ることを求めます。

非核三原則への法制化への取り組み、北東アジア非核兵器地帯検討の呼びかけなど、被爆国としてのリーダーシップを具体的に行動に移すことを求めます。…」

同じ式典であいさつした安倍首相との言葉と比較しても「雲泥の差」があると言わざるをえない。日本政府代表の安倍首相は、田上市長の「長崎平和宣言」に応えるべきと思う。  

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