西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ノルウエー報告(12)ベルゲン市役所聞き取り調査

2005-09-26 | 訪問場所・調査地
9月14日の午後、安達正興さんの紹介でベルゲン市役所に行き、世界遺産地区である港周辺の再整備計画について聞いた。安達さんが直接知っているノルウエー人ちょび髭の○○さんに先ず会った。日本語の堪能な人であった。安達さんに聞くと「ノルウエー日本協会」の会員でもあるらしい。このベルゲン市役所は1960年代の建物で鉄筋コンクリートの超高層、今なら認められない代物だ。○○さんの知っている市役所の××さんに会った。会った場所は隣の伝統的石造りの建物だった。
 ××さんはノルウエー語で書かれた世界遺産地区を含む地域の再整備計画報告書をくれた。この整備の主な目的は二つあり、一つは、この港湾地区を含む都心部から個人自動車を締め出して歩きやすくすることである。昔、ドイツのアーヘンに行き同じような都心部再整備計画を聞いたことがある。だから最先進の計画という訳ではない。しかし、私は「未だ日本に都心から自動車追い出し計画はない」と言っておいた。もう一つは、歴史的世界遺産の妻壁を見せる連棟建物を改修・保存することである。この建物群の基礎は木であったようだ。私は、常水面より下なら木は腐らない、平城宮で発掘された木簡がそうだ、と言うと、奈良出身の安達さんは納得のようだった。
××さんは4、5階の公共建築でも最近、木造であると言っていた。

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