西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

古事記1300年、方丈記800年

2012-10-02 | 生活描写と読書・観劇等の文化
今年は、古事記1300年、方丈記800年という切りの良い年である。

『古事記』については、今月の「けいはんな市民雑学大学」で古代史専攻の舘野和己(たてのかずみ)さん(奈良女子大教授)に「古事記の成立ー1300年前のヤマトー」というテーマで話して貰う予定、10月27日(土)午後2時より4時頃まで、近鉄高の原駅前の「イオンモール高の原」4階「こすもすホールにて、参加自由(資料代100円)です。日本書紀との関係も論じていただきます。

『方丈記』(鴨 長明著)は、日本の三大随筆の一つと言われ、成立して今年は800年に当たるようです。西山夘三先生(住居学者、故人)は、住居学の古典として、この『方丈記』と兼好の『徒然草』をあげておられました。『方丈記』には800年前前後の災害の様子も詳しく書かれていて、「災害誌」の原典の一つとも言われます。じっくり読んでいきたい。

ところで『方丈記』については簗瀬 一雄(やなせ かずお、1912年5月5日 - 2008年9月14日、故人)さんが角川文庫で訳注しておられる。(1967年)
簗瀬先生は、私が豊田高専に建築学科助手として就職した頃(1966年)には、国文学の教授として一般教科の主任(大学で言うと教養部長)をしておられた。早稲田の国文の卒業、漂漂としておられ、「学園紛争」ではリベラルな立場で学生を擁護しておられた。当時、『方丈記』研究で、そんなに偉い先生とは知らなかった。後に豊橋技術科学大学に移られた。簗瀬先生の訳注も探してみたい。