西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

高槻市のブランド化について

2011-12-14 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
高槻市は、京都、大阪のちょうど中間にあって「どちらつかず」の印象もある。

で、それでは拙いと何年か前から高槻市が主導して我々「有識者」や市民、業界代表、市の行政マンらで「高槻市のブランド化」について議論してきている。

僕は、歴史と環境との豊な「繋がり」をアピールしたらどうか、と言っている。歴史では、今城塚(いましろづか)古墳が一番有名、継体大王(天皇)陵ではないか、と学会では定説になりつつある。

大化の改新に関しては、高槻辺りに「中臣(後の藤原)鎌足」が住んでいて、彼は中大兄皇子(後の天智天皇)の「呼び出し」に応じて明日香南の「談山神社」裏山(かたらい山)に出かけ、史上最初の「談合」をしたのだ。

古代のみならず中世、近世でも色々な人材が高槻に住んだり通り過ぎたりしている。これらを調査し、色々全体歴史との「つながり」を明らかにしていったらどうか、と思う。

環境では、何といっても芥川(あくたがわ)である。淀川に流れ込む支流ではあるが、環境美化の住民運動が、全国の「グランプリ」を最近受けたようだ。

まあ芥川を「縦の線」、今城塚古墳を「横の起点」として盛り上げていきたいものだ。

piano-forteの第17回演奏会へどうぞ

2011-12-14 | 奈良・精華町の思い出(教授時代)関連続き
12月17日(土)の午後2時より奈良女子大学講堂で学生のピアノ・サークル「piano-forte」の第17回演奏会がある。関心のある方は、どうぞお運びください。

実は、このサークルの演奏会プログラムの巻頭に10年以上前から小文を書かせてもらっている。当時「学生部長」だったせいだ。今度のは、以下のようなものだ。当日行かれたら再度、目にすることになりますが、コピーをアップしておきたい。


アレグロ・アッサイ、アンダンテ・カンタービレそしてアダージョ                      西村 一朗(名誉教授)

西洋音楽では、演奏するスピードを指定する記号がある。
アレグロ・アッサイ(allegro-assai 非常に速く)、アンダンテ・カンタービレ(andante-cantabile 歌うようにゆっくりと)そしてアダージョ(adagio 遅く静かに)などである。

私は、これらには、時代的背景もある、と考えている。「疾風怒濤」の時代ならアレグロ・アッサイがふさわしいだろう。「高度経済成長時代」でも同じかもしれない。
しかし、今や日本では人口減、低成長時代である。東日本大震災で大津波が日本を襲い、東電の原発も大事故を起こしている。こういう時代、「それ行けドンドン」という訳にはいくまい。じっくりと考え、着実に前進すべき時代と言えよう。

だから音楽でもアレグロ・アッサイではなくアンダンテ・カンタービレかアダージオの時代と言えるかもしれない。今度の「ピアノ・フォルテ」の演奏会ではどうなるのだろうか。演奏題目には勿論、そのスピードにおいて、彼女らが発するメッセージに期待しておきたい。(2011年9月22日)