西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

冷え性を防ぐために

2011-12-22 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
2日前の12月20日のNHKTV「あさイチ」で冷え性を防ぐことがテーマとなっていた。

で、特に「冷える」手足の先にあるAVA血管のことが話題になっていた。この血管は、毛細血管の先で動脈と静脈を直接結ぶ血管で、これが開くと血流が早くなり熱量も早く末端に届けられ手足の先はポカポカするのである。

AVA血管について、そういう機能があることを明らかにしたらしい平田耕造さん(神戸女子大教授)が出演していた。家政学会の集まりで時々言葉を交わした仲である。

ところでAVA血管が開くのはどんな時なのか。特に冷えを感じる体表の場所を特定する実験を広くしたのは文化女子大(現・文化学園大か?)の田村照子教授のようである。久し振りにテレビ画面で会った感じ、彼女と私は1941年(昭和16年)生まれで同期だ。日本家政学会の役員を共にした時期もある。お茶の水女子大・家政学部・被服学科の出身。

田村教授の実験によると、一番敏感に冷えを感じるところは、首の裏と言う。そこを温めると手足の先でAVA血管がオンになり、血流が増え、温かくなるようだ。

それで、ネック・ウオーマーとかマフラー(襟巻き)が流行るのだ。
人間の体は「ホメオスタシス」で、全体連関の下にある。体全体を大事にすべき由縁である。

写真は、田村照子教授