西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

奈良女子大・卒後30周年同窓会に出席

2011-08-22 | 奈良の思い出(助教授時代)
昨日、8月の第三日曜日、奈良女子大・卒後30周年同窓会(29期、1981年昭和56年3月卒)に出席した。今年は、今までのように奈良ホテルではなく、JR奈良駅西口のホテル日航奈良の4Fの「飛天」であった。
―昨年以前にも参加しているので、それらの様子知りたい人は、今頃のブログを見て下さい。―

12時から受付だが、少し早く11時半に着いて受付し、控室に案内された。出席者名簿によると、先生方は、全体で57人、文学部21人、理学部19人、家政学部17人(私含む)だった。

やがて色々な先生方が来られて、広い控室のあちこちに座って近況を言いあったりした。最初に日本史(近代史)学の中塚 明先生、社会学の間場寿一先生が来られた。中塚先生は去年は「日韓併合100周年」にあたり夏休みには講演要望が全国的にあって、この「会」に欠席だったが今年は出席、昔、文学部長もされた間場先生は、今年初めての出席だった。

間場先生は元気そうだが、昨年末の大掃除の折り、自宅庭で階段から落下して意識不明、救急車で搬送、腰の骨を折り頭も4針縫う大けがをしたとのことだった。まあ多くは63歳を過ぎ90歳まで出席の高齢者では、「健康」が大きな話題の一つであろう。間場さんには、63歳で定年退職したら、30年後までこの「会」に招待され参加しようとすると93歳まで生きている必要がある、と言ったら「なるほど、そういうことですな」と言われた。

やがて12時半から記念撮影、去年まで奈良ホテル前の外部空間で三学部一気に撮影だったが、今年はホテル日航奈良内部での学部ごとの撮影だった。これだとルーペでないと確認できないような小さな顔ではなく比較的大きな顔に写って良いと思った。

その撮影場は、「飛天」の間の隅だった。その間(ま)は、奈良ホテル最大の「大和の間」よりも大きく、円系テーブル39卓ならべてもゆったりしていた。ひょっとして来年から会場はこちらになるかもしれない。

13時から「恩師入場」で、卒業生に率いられて57人が入場、私は「まるでサッカーでの子どもたちと手をつないでの入場に似ているなあ」と言ってみた。でも手をつないでは貰えなかった。(陰の声:当たり前!だよ。何考えてるんだ!)

参加卒業生は、名簿によると文学部71人、理学部62人、家政学部72人で、今年は家政学部が一番多かった。

13時15分頃からオープン、開会の辞の後、「黙祷」(亡くなられた恩師、同窓生、ニュージランド大震災、東日本大震災で亡くなられた方々に黙祷!)だった。(ニュージーランド大震災では英語研修中の奈良女子大生の川端恭子さん(2回生、文学部)が亡くなった。)

「学長ご挨拶」は、野口誠之さんの挨拶、野口さんは1975年に理学部助手で赴任、爾来、奈良女子大一筋のようだ。学長3年目、法人化で苦労している話があった。又、女性教員が、30%を越えたと言う。(私の在籍していた頃は半分ほどだった。)

「乾杯」は、先生最長老の井上公正さん(90歳、哲学)が音頭をとられた。「まあ入国審査で「一寸待って」という要注意人物になってください」とご自分のイギリス、アメリカ体験を語られたが、意味が今一つとりにくかった。(93歳まで「乾杯役」頑張って下さい。)

「歓談」は15時15分まで、私のテーブルは、「先生」は、私と今井範子さん(教授)「元学生」は7人、住居学科は三卓で、もう一つは、「先生」は元2講座(住居管理学)の近藤公夫、疋田洋子さん(以上名誉教授)、第三卓では、先生は瀬渡章子さん(教授)、北口照美さん(佐保短大教授、元講師)で「住居学科元学生」は、全員で19人だった。1講座(住生活学)は3人、一番多いのは2講座、3講座(生活環境学)も何人かいたが、先生方が来ておられなくて一寸「残念そう」、4講座(住居意匠学)は瀬渡先生はおられたが、湯川利和先生が退官後すぐに亡くなられ、高口恭行先生も欠席で、こちらも「残念そう」だった。来年はどうなるかな。

「恩師お言葉」は、松生 勝さん(名誉教授、66歳)で中国での(正式)教授体験から「中国との付き合い作法」を示唆された。中国の現状の一端が分かった。

「佐保会(同窓会)理事長のご挨拶」は、川崎和子さん(名誉教授)、 「1981年に皆さんが卒業した時は比較的就職も良かったが、その後10年刻みで大きな事があった、1991年頃にバブルがはじけ、2001年には(9.11事件が起き、かなと思ったが違うことを言われて面食らった)・・・、そして今年2011年は東日本大震災、東電福島第一原発事故、で佐保会として義捐金募集をしている、奈良女子大卒業生の横のつながりだけでなく佐保会を通じて縦のつながりもつけていこう。」と説得力をもって訴えられた。

最後に閉会の言葉で実行委員長の東井浩子さん(生物学科卒)が、しっかり締めていた。


教員参加者名簿(順不同、敬称略):
文学部:亀井雅司、遠藤邦基、奥野陽子;田村しゅく、山本邦彦;中塚 明、佐藤宗諄;金 文子;戸祭由美夫;間場寿一、新 睦人;井上公正;高橋史郎;松井春満;清水御代明、土居道栄;大築立志、小田切毅一、丹羽・・、河本洋子、山本徳郎

理学部:赤川安正、吉岡恒夫;野口誠之、川崎和子、見目正克、藤原 昇;奥村晶子、山本正夫、木村 優、海崎純男、岩井 薫;高木由臣、清水 晃、大石 正、高橋壮二、池口信子、磯辺ゆう、野口哲子、菅沼孝之

家政学部:遠藤金次、梶田武俊、河合弘康、丸山悦子、廣瀬正明;相川佳予子、中川早苗、松生 勝;近藤公夫、疋田洋子、西村一朗、今井範子、瀬渡章子、北口照美;石川 実、今村幸生、竹田美知

本同窓会の元教員としての楽しみ方、味わい方私案

・出来るだけ毎年出れるまで出る、そのことによって健康維持の励みになる。教員同士で情報交換(健康上の留意点、学問上の興味ある点、最近読んだ面白い本ー今回「一冊」読もうと思う本の示唆をえた。)
・会いそうな先生を予測し日ごろから聞いてみたいことを用意しておく。
・他学科、他学部の先生とは、パーティが始まると中々「遠くまで」出向いて話しにくい。何故なら、その学科の同窓生との会話を阻害するからだ。だから、受付前位に行って控室で話をする。質問して話を聞く。

・卒業生名簿を同窓会誌よりコピーして持って行き、顔と名前を出来るだけ一致できるように・・・(30年ぶりの人もいて、同じゼミ以外は、なかなか難しい)
「昭和史年表」(そのうち「平成史年表」も)調べて、彼女らの学生時代の世相を復習するか、間に合わねば持って行って彼女らとチェックする。―今回、川崎和子さん(同窓会理事長)は、調べてきておられて挨拶された。―
・卒業生の生活ぶりを出来るだけ聞く。(最近の仕事上も新しいことを聞いて刺激を受ける)
・「地域人間」としての経験も話して、将来の参考に供する。

大体、先生方にも卒業生にも「最近、どうしておられますか」と聞かれるのが標準質問なので、予め答を用意しておくのが良いと思った。

同窓生の皆さん、元気の限り毎年今頃に「報告ブログ」書く積りなので、出来れば読んでコメント下さいね。(これにも)