西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

民主、自民の「大連立」は駄目だし、無理・・・

2011-06-05 | 時論、雑感
まあ新聞社の世論調査は民意誘導と思っているが、今日の『朝日』に世論調査結果が載っていたので検討してみる。

大見出しは「退陣表明「良かった」52%」、中見出しは「「大連立を」53%」とあり、大連立に誘導しようという意図がみえみえだ。

少し詳細に見てみると、「菅首相の辞任時期」は、「原発事故収束のめどがついた後」が45%で一番多い。原発事故収束を何処に求めるかによって時期は変わってくるが、冷温停止は来年1月というのは楽観的過ぎで何十年もかかるという専門家もいるのだ。

「新首相で復興・原発対応は」については「いまよりうまく進むとは思わない」が、61%で国民の多くが、この課題は大変難しい、と認識している。「菅首相辞任後の政権枠組み」については三つしか選択肢をあげなかったために「民主、自民大連立」が53%になったのだ。

他方「自民党などが不信任決議案を出したことに対する評価」だが、「評価しない」が60%で「評価する」の倍もあるのだ。

「民主党がまとまっていたほうが良いか、分裂したほうが良いか」では、「まとまっていたほうが良い」が55%なのである。

表面的には、「大連立」が過半数だが、同時に自民党は評価されておらず、民主党も初心に帰って「まとまっていてほしい」が過半数なのだ。

だから「大連立」は現実不可能だし、変な「野合」は国民は認めないだろう。「緊急避難」が必要だとしても、だ。

醜い原発瓦礫風景を遺産に・・・

2011-06-05 | 住まい・建築と庭
今朝、テレビで最近の東電福島第一原発の風景を見た。結構近くからの映像で、水素爆発で吹き飛んだ鉄筋コンクリート破片が建屋の足元ややや離れた敷地に散乱し、むき出しになった鉄骨が折れ曲がり、配管も断裂しているのが確認できた。

醜い原発瓦礫風景とでも言えようか。建築に関係してきたものとして何とも残念な風景だ。

この建築を設計した人たち(構造家も含め)は、こういう風景がありうると想像したであろうか。恐らく、あるまい。でも、原発を容れる建築ならこういうことはありうる、ということが明らかになってしまった。

でも、もうこういう建屋を新たに建てることは止めにしたい。そして、広島の原爆ドームが、二度と再び原爆を使うことがないように、とのメッセージを全世界に発信しているように、この福島の原発建屋フレームを二度と再びこういう大事故を起こさないというメッセージを全世界に発信するために、将来「遺産」としたらどうだろうか。

No more Hiroshima,Nagasaki and Fukushima!を表す遺産として。