夕方、ラジオ第二放送で内田康夫さんの講演「47年の助走」というのを聞いた。
人生47年の体験(助走)を経て推理作家になった「奥手作家」の経験談で面白かった。昭和9年(1934年)生まれなので今74歳かな。
著書は150冊以上(一億部以上)世に出している。
内田康夫作品リスト:http://homepage2.nifty.com/aoi-rumi/list.files/list01.htm
内田さんは自らの経験を反芻して、確かに「進化してきた」と思う、と述べた。
第一、小説の題の付け方からして、「進化」している。最初は、とにかく「・・・殺人事件」であり、・・・の所には、伝説および「ご当地」を入れる。読者は、伝説と聞くと読んだみたいと思う、全国あちこちの「ご当地」を出せば旅行好きの国民性にもフィットする、と考えたとのことだ。
そのうち、何でも「殺人事件」というのは安易な題の付け方だ、との批評があり、それでは、と「奇麗な題」にしたとのことだ。
第二に、色々と書いていると、一種の「予言」をして当たることがある、例えば奈良の箸塚古墳の横の○○古墳から貴重な鏡が出てきた、と書いていたら実際に出てきてびっくり、考古学の「神の手」(古い石器の存在予言と自作自演)のような話を書いたら、実際にそういう人物が出てきた、とのことだ。
第三に、エンターテインメント中心なのだが、色々な社会のからくりが分かってきて、自然と社会批判をしている。(松本清張風になっている。)でも、エンターテインメントが主眼だという。
うーん、そうなんだ、研究者も、細かいテーマも大切だが、それらを踏まえて「つながり」あるストーリーテラーにならねば、と思った。『靖国への帰還』は読んでみようと思った。
もう一つ、やってみたら面白いと思ったのは、既にこの世にいない歴史的人物に「インタビュー」した記事を想像的に、かつ創造的に書いたらどうか、ということだった。
人生47年の体験(助走)を経て推理作家になった「奥手作家」の経験談で面白かった。昭和9年(1934年)生まれなので今74歳かな。
著書は150冊以上(一億部以上)世に出している。
内田康夫作品リスト:http://homepage2.nifty.com/aoi-rumi/list.files/list01.htm
内田さんは自らの経験を反芻して、確かに「進化してきた」と思う、と述べた。
第一、小説の題の付け方からして、「進化」している。最初は、とにかく「・・・殺人事件」であり、・・・の所には、伝説および「ご当地」を入れる。読者は、伝説と聞くと読んだみたいと思う、全国あちこちの「ご当地」を出せば旅行好きの国民性にもフィットする、と考えたとのことだ。
そのうち、何でも「殺人事件」というのは安易な題の付け方だ、との批評があり、それでは、と「奇麗な題」にしたとのことだ。
第二に、色々と書いていると、一種の「予言」をして当たることがある、例えば奈良の箸塚古墳の横の○○古墳から貴重な鏡が出てきた、と書いていたら実際に出てきてびっくり、考古学の「神の手」(古い石器の存在予言と自作自演)のような話を書いたら、実際にそういう人物が出てきた、とのことだ。
第三に、エンターテインメント中心なのだが、色々な社会のからくりが分かってきて、自然と社会批判をしている。(松本清張風になっている。)でも、エンターテインメントが主眼だという。
うーん、そうなんだ、研究者も、細かいテーマも大切だが、それらを踏まえて「つながり」あるストーリーテラーにならねば、と思った。『靖国への帰還』は読んでみようと思った。
もう一つ、やってみたら面白いと思ったのは、既にこの世にいない歴史的人物に「インタビュー」した記事を想像的に、かつ創造的に書いたらどうか、ということだった。