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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.3.7 旅も最終日 優雅で贅沢な時間を過ごして無事帰京

2023-03-07 22:29:12 | 
 昨夜はブログアップ後、荷物のパッキングをほぼ終えて、なんとか日付が変わる前にベッドに入って眠りにつけた。
 そして今朝。早朝お手洗いに起きた夫に起こされてしまい、またしても5時半前から眠れず。片や夫は二度寝している。嗚呼。7時前にNHKニュースをつけるが、眠くて寝足りない。
 BSで朝ドラを視てから浴槽足湯を終え、身支度を整える。地デジでもう一度朝ドラを視て宅配便で送るスーツケースを準備して、チェックアウト。
 今日も快晴だ。東京では4月の陽気になるそうで全国的に気温が上がるという。

 今日の目的地はひろしま美術館。昭和53年開館で、今年45周年を迎える。その記念特別展「ピカソ 青の時代を超えて」が開催中だ。マネ、モネ、ルノワール、ゴッホ、マティス等印象派を中心としたフランス近代美術コレクションが充実しているという。都内に住んでいても、都心の美術館は曜日を問わずいつもどこも混雑しているから、なかなか足が向かない。旅先でこんな機会はなかなかない。訪れることが出来て本当にラッキーだった。

 「愛とやすらぎ」をテーマに掲げた本館は、原爆ドームをイメージした丸いドーム型の展示室。本館を取り巻く回廊は、厳島神社の回廊をイメージして造られたという。いずれも広島を代表する建物をモティーフにしているそうだ。
 エントランスの前庭にあるマロニエの木は開館当初、ピカソのご子息クロード氏より贈られたものだそう。その木にちなんで名付けられた横にある「マロニエの泉」には、広島のシンボル錦鯉(カープ!)が泳ぎ、噴水が吹き上げる涼やかな水とともに、前庭に彩りを添えている。

 そして、今日のもう一つのお目当ては美術館併設のカフェである。ゴッホの“ドービニーの庭”から飛び出した黒猫がここのオリジナルキャラクターだという。
 チケットを買って荷物をロッカーに入れ、身軽になって遅めの朝食。1組先着がいただけでほぼ貸し切り状態。夫と中庭を見ながら優雅にサンドイッチやスープ、紅茶を頂く。

 お腹を満たしたら、さぁ、鑑賞である。驚いたことに撮影禁止とある絵やパネル以外は原則写真撮影がOKだという。びっくり、である。何より空いているのでゆったり。ロープが張ってあるわけでなく、絵には触れなければぴったり寄り添うことも出来る。
 戻ったり、見直したりするのも自由自在。なんと贅沢で優雅な時間だろう。日本画の常設展示等も全て鑑賞し、大満足である。ミュージアムショップで厳選してポストカードを買い求めた。

 今日の予定は美術館のみだったが、まだ少し時間があるし近いし、と夫に言われて広島城まで足を延ばす。天守閣に入る余裕はなかったが、護国神社を過ぎてお堀端から眺めを楽しみ、しだれ梅の良い香りを愛でることが出来た。
 広島城から官庁街を通って市電の最寄り駅まで歩き、途中乗換をして広島駅まで戻った。

 駅ビルで目星をつけていたお土産を調達し、ランチは息子に勧められた汁なし担々麺を夫が、私は広島つけ麺を頂く。ピリ辛のゴマたっぷりのつけ汁に、添えられた茹でたキャベツ等の野菜もたっぷりでとても美味。大きな杓子を持って記念写真も撮ってきた。
 新幹線のホームに上がる前に夕食用の駅弁を調達。大急ぎでカフェで夫は珈琲を、私はカフェオレを買い求める。

 帰りの車内のお供は真梨幸子さんの「聖女か悪女」(小学館文庫)。
 真梨さんの作品は久しぶり。帯には「カリスマブロガー、女優、上級国民・・・地獄に落ちるのは誰?真梨幸子史上もっとも酷いことが起きる絶叫級イヤミス!!」とあった。ちゃんと見れば良かった・・・と思うほど、かなりのイヤミスでちょっと気分が悪くなったが、怖いもの見たさで最後まで一気読み。夫から話しかけられるのも迷惑!という感じの読書タイムになった。

 途中、買い込んだおやつや新幹線御用達のアイスクリームを頂き、3時間40分の新幹線タイムは長いと感じることはなかった。窓側の夫には伊吹山や富士山も綺麗に見えたようだ。
 定刻に到着し、在来線に乗り換え、途中駅で2人とも席を確保することが出来た。
 帰宅後は部屋干ししていった洗濯物を片付け、母にMeet通話をしているうちに夫がお味噌汁を作ってくれて、広島駅で買ってきた山口県の駅弁を頂いた。
 ということで3泊4日の広島の旅、痛み止めは手放せなかったけれど、宮島や呉まで足を延ばして無事堪能することが出来た。

 退職からもうすぐ1年。治療スケジュールの合間、体調が良い時期を狙って、海外旅行は難しくとも国内で訪れたことのない所、もう一度行っておきたい所、会っておきたい人のいる所等々、月に1度は精力的に出かけてきた。
 宿や足の手配をしてしまえば、それに向けて体調を整え、よほどのことがない限りキャンセルはしない。私自身、いつ、今のように動き回れなくなるかわからないという切迫感がないといえば嘘になる。それに加え高齢の母のこともある。
 来月からは夫が今より休務日が増えるので、より出掛けやすくなるだろう。さらに、月末から同居する息子が車を運転してくれる日もあるかもしれない。
 動けるうちに、行けるうちに、欲張りに、である。
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