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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2023.3.5 旅は2日目、痛み止めを飲みつつ今日は一日乗車券をお供に16,000歩弱踏破!

2023-03-05 23:28:15 | 
 
 昨夜はブログアップ後、ベッドに入ったら夫の鼾も知らずにバタンキュー。今朝は5時半前、お手洗いで目が覚める。それでも6時間連続して眠れたようだ。夫も6時前に目覚めた様子。お互いそのままベッドでうだうだするも、外が白々と明るくなってもう眠れず。

 浴槽足湯を済ませ、昨夜のうちに場所をチェックしていた某ベーカリー本店の、土日祝日限定のウィークエンドブレックファストに出かける。
 2階にあるレストランはまだそれほど混んでおらず、窓際のゆったりした4人席に案内される。夫はブレッドバー付きのモーニングプレートを、私はフレンチトーストをチョイスしてシェアする。こんがりふわふわバターじゅわっ、メープルシロップたっぷりの美味しさに思わずにんまり。痛みも忘れてパクパクと頂く。
 焼きたてのパンは本当に美味で、いくらでも頂ける感じだ。モーニングフレッシュというハーブティもペパーミントベースでスッキリ美味しい。店内はどんどん混んでくる。
 ゆっくり優雅な朝食を終えて、コデインを飲んで、いざ、出発である。1階のフラワーショップではミモザの花がとても綺麗。大昔、ニースのカーニバルを訪れた時のことを思い出す。隣に桃の花があるのが日本らしい。

 今日は宮島まで繰り出す予定なので、1日乗車乗船券をゲットしたい。夫が、少し歩いた場所にある定期券販売所で買えるらしいというので、そのビルを目指すが、残念ながら日曜日でクローズだった。トホホ・・・・。
 路面電車内で購入するにはワンマンではなく、車掌さんが乗っている車両を見つけなければ、とひとまず路面電車に乗車。車掌さんは本務の合間に対応してくれるが、駅と駅の間隔が狭いので、購入から説明と今日の日付をコインでこするという一連の動作に4駅分たっぷりかかった。結局、終点の広島駅まで乗る羽目に。
 お手洗いを済ませ、広島港方面の路面電車に乗り換え、先ずは夫が行きたいという市郷土資料館へ。赤レンガ倉庫のような素敵な建物だ。横浜のそれを想像して海沿いにあるのかと思ったけれど、海を臨むというわけではなかった。
 申し訳ないような少額の入館料をお支払いする。ほとんど貸し切り状態だ。この建物は市内に残る数少ない明治の近代洋風建築で、明治44年、旧宇品陸軍糧秣支廠の缶詰工場として建設されたものだそうだ。軍用の牛肉缶詰が製造されていたという。
 展示は伝統的地場産業や昔の暮らしについてが主体で、牡蠣や海苔の養殖等の実物資料等が紹介されていた。1時間ほど滞在し、ミュージアムショップで路面電車のファイルや絵葉書等を購入して再び路面電車に戻った。

 今度は途中駅で乗り換え、宮島港入口まで。乗車時間は1時間ちょっと。もみじ模様のブラインドを通しても日差しが暖かく、心地よい揺れで夫はぐっすり。私も読書をしながら何度も本を落としそうになった。到着したのは午後1時を少し回った頃。
 目指すは名物あなごめしである。JRの駅前にあるお店にまっしぐら、夫と息子は10数年前に訪れた時、余りの混雑に店内飲食を諦めてお弁当を買い求め、フェリーの待合で頂いたそうな。

 今日はなんとしても店内で温かいものを頂きたいという強い決意をもって、並ぶは創業120年の老舗である。
 順番待ちの用紙に名前を書いたが、44組目。様子を窺うと、どうも2時間半近く待っている人たちがようやく店内に案内されている模様。それでは宮島散策が出来なくなってしまうのでは、と思いつつもとりあえず待ってみることに。

 皆さんとにかく辛抱である。名前を呼ばれてその時にいなければ飛ばされてしまうので、その場所から離れることが出来ない。まぁ放っておいてもお客さんで溢れているので、お店の案内の方はかなりそっけない。「かなり待ちます。」以外の説明はなし。
 それでも、途中で諦めて来なかった方もいたようで、1時間20分待ったところでようやく名前を呼ばれて店内へ。

 店内は4人掛けのテーブルが7つとカウンター席が4つ。どんなに入っても32名である。2人でも相席はなく4人席のテーブルを使うから、それは時間がかかって当然というものだ。夫はレギュラーサイズを私は小サイズを、それに白焼きを追加する。果たして出てきた丼にはふっくら焼きたての穴子とガリがたっぷり。
甘辛のタレは多すぎず少なすぎずで。上品なサイズの味噌汁にお漬物が3種類。緑色の山椒の香りが立っている。白焼きは岩塩とわさびで頂いたが、実に美味しかった。普段、丼ご飯などはとても頂けない私が、なんとびっくり、空腹であったのも事実だけれど、完食した。
 相変わらず痛みがあるので、食後はロキソニン。待ち時間とお店の滞在時間で2時間丁度だった。

 3時15分発のフェリーに滑り込み乗船し、世界遺産日本三景・宮島へ到着。前回はそこかしこを闊歩していた鹿の姿がそれほど目立たない。数が随分減っているようだ。前回訪れた時、餌の鹿せんべいを求めて涎を垂らして駆け寄ってきた飢えた感じもなく、実におとなしい。
 海沿いの道はゲートで閉ざされていて、お店が立ち並ぶ表参道の商店街に否が応でも誘導される感じ。商店街は、昔と比べて今風のこじゃれたお店が立ち並び、びっくりするほどの混雑ぶりである。牡蠣やあなご、もみじ饅頭やらの食べ歩きのお店が軒を連ねている。

 とりあえずお参りが先ということで、どんどん歩く。国宝の厳島神社は、海中に聳え立つ朱塗りの大鳥居があまりにも有名だが、今日は引き潮で、海中というよりも全て地上に見えていて、潮干狩りでも出来そうな雰囲気。皆が砂浜に降りて大鳥居の傍を歩いているのにびっくり。

 帰る時にはもう少し潮が満ちているかも、とお参り。前回は天神社も能舞台も反橋もどこも海水に浸かっていたなぁと、と懐かしく思いながら回廊を歩く。いいお天気。青空と朱塗りの建物に松の緑のコントラストが美しい。大鳥居をバックのフォトスポットに並び、後ろの方に夫とツーショットの写真を撮ってもらう。
 弁財天が祀られる大願寺でもお参り。梅の花が満開でいい香りが漂ってくる。残念ながらロープウエイは運休中。さすがに草臥れて20年以上前には頑張って登った五重塔や豊国神社までは足を延ばせず。目の前に海と大鳥居を見渡せるというカフェを目指して歩いたが、残念ながらもうクローズの時間になっていた。ガイドブックをチェックすれば、どこもクローズの時間が早い。

 観光客でにぎわう商店街から一歩山の手の道に入ると、景色は一変。暮らしが息づく古い町並みの町家通りを歩き、ようやく開いているカフェに入る。夫はぜんざいを、私はアールグレイのシフォンケーキと紅茶のセットを注文。
 築約250年の杓子問屋を再生したというアンティーク雑貨ショップの奥の茶房だ。ちょうど小さな和紙人形展を開催中で、小さなお雛様に春の風を感じ、ほっこりとした気分にさせて頂いた。ここでも鹿があしらわれた可愛いイラストのポストカードを買い求める。

 糖分と水分補給で大分元気になり、再びフェリー桟橋を目指す。乗ってしまえばあっという間に到着だ。宮島港を出てから戻ってくるまで2時間半強。
 再び路面電車でホテル最寄り駅に戻るまで1時間の乗車時間。夫はまたしても車中爆睡。私は持っていた文庫を読み終わった。さすがに辺りは真っ暗だ。

 ホテルでいったん足を延ばして小休止。母にご機嫌伺いのMeet通話を終えて、歩いてすぐのお好み村へ繰り出す。広島のソウルフード、お好み焼きだ。75年前、屋台から創業という老舗店で定番メニューを注文。美味しく頂いて、こんなにリーズナブルでよいのかしらというお支払いを済ませる。
 お腹ごなしにカフェを探して少し彷徨う。どこももう閉店やらあと15分やらと言われ、ようやく定番チェーンに入って、蜂蜜トッピングのラテを飲んで人心地ついてホテルに戻ってきた。

 万歩計は16,000歩弱。痛み止めを飲みつつも、よく歩き、よく食べ、頑張っている。明日はどんな1日になるだろう。夫は洋服を着たまま、ベッドで早くも高鼾・・・である。
 
コメント
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