昨日日中に下絵つけと施釉をして乾燥させ、手作りの「トチ」に刺すようにして窯入れしました。同時に施釉の「カエルの浮き人形」の以前型を作ったものがあるので鳩笛と同じように下絵と施釉をして市販の「トチ」に乗せて焼成に入りました。途中炉内500℃に達するまでは窯の蓋を半開きにし、途中から蓋して密閉して稼働が止まったのが明け方。あとは炉内が100℃以下に冷めるまで開けてはいけないので何度の炉内表示を気にしながらやっと100℃を下回って蓋を開けたのが一時間前くらいでしょうか。
ミトンの手袋をして取り出して並べてみました。30年弱前の七宝炉による焼き上がりよりは格段によくなってはいます。赤点よりは上かと思いますが、まだ思う感じ十分ではないですね。ただ2枚目の画像のかごに並んでいる群像は、江戸の近世遺跡から出土する施釉の「舐め人形」っぽくは見えると思います。透明釉の掛かり具合が薄かったのか、それとも日頃の素焼きのと同じ条件で焼いたのでピークの温度がもう少し高いとよかったのか?土の色、透明釉がかかった素焼きよりは濃く見える発色はいいですね。照りもやや出ていますがもっと光沢が出るともっと「舐め人形」らしくなります。白地の白の下絵具の上に透明緑の釉薬を置いてその上から透明釉をかけてあるのですが出土品にはこんな感じに淡い緑のも観たことありますが、もっと盛るようにしたほうがよかったか?右側手前の鳩の頭は緑がしっかり発色しています。これは彩色のときちょっと厚すぎかと思っていた部分です。
まだまだ舐め人形の練習はやるので、次は今回の反省をもとにもっといい感じになるといいです。でも昔の七宝炉の時に比べればよくなっていると思いました。