東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

お知らせ 「みそろぎ人形展」

2017-09-06 06:09:45 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今年で3回目?になるでしょうか。来週9月13日(水)から19日(火)まで(東京駅丸の内北口前の「丸善オアゾ」内4Fギャラリーにて開催されます。

今年は何となくいろいろなことがあってじっくりゆっくり製作する、準備するという感じではないのですが、現在搬入に向け昼夜逆転状態で準備しているところです。

イメージとしては昨年並みのセッティングで並べられたら、と思います。会場内には作家さんの作品とか洗練されたレイアウトで展示されると思いますが、うちのブースだけは前もそうですがごちゃごちゃ煮売り屋の店先というかバナナの叩き売り然となりそうです。ある意味、今戸焼の人形というものは、浅草の観音様の境内で露店だとか床店で売られたとか番太郎が副業として売っていたという性質のもので高級な人形ではないので、こうしたごちゃごちゃがある意味、昔の再現でもあるかな?とも思ってます。格調高い展示の傍らで、バナナの叩き売り、、、。まあこれもありかな、、、、?とも。

何はともあれ、無事搬入に漕ぎつけられるようふんばっているところです。

何年前?か干支の亥年に作った「てんてれつくの猪のぴいぴい」を久しぶりに出そうかと思っています。

これは今戸人形の古典にあまり猪がなくて、創作したぴいぴいなんですが、当時新宿のB屋民芸店さんに並べてもらったところ、外国のお客さまにすごく受けたとか聞いています。歌舞伎好きの人だったらすぐ思い出して受けてくれるんじゃないかと思いますが、今から30年40年前くらいだと、TVのお笑い番組なんかでも歌舞伎の場面を真似たお笑いがよくありました。その中でも「仮名手本忠臣蔵」5段目の「山崎街道」はよくお笑い芸人さんによっておかしく演じられていました。歌舞伎の「山崎街道」に出てくる猪というのがひどく素朴で滑稽なもので、猪の姿の張りぼての中に人が入って2本足でうさぎ跳びのような動きで揚幕から花道に登場して、舞台を横切って消えるんです。「てんてれつく」というのはこの猪が登場するときのお囃子です。このお囃子に乗って、前足はぶらぶらして2本足で走る猪なんですが、張りぼての下に垂れ下がっている布は本当は猪の色ですが、人形としては地味すぎるのでわざと蛸足絞りの模様を入れた布のように塗っているので、大歌舞伎ではありえませんが、昔のどさまわりの芝居だったらあったかもしれませんね。尾上団十郎一座とか、市川菊五郎一座とか、、怪しげな役者の一座が村々を渡り歩いていた頃のイメージ、、、。

お近くにお出かけの方、お寄りいただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。できるだけ会場にいるようにと思っていますが、決まりましたらこの記事内に追加して書き加えたいと思います。

みそろぎ人形展のHPはこちら→

去年のブースの様子はこちら→