生き生き箕面通信

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2002 ・アメリカの名門大学の設立はいずれも黒人奴隷の血と汗にまみれていた

2014-06-17 08:34:09 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2002(140617)をお届けします。

・アメリカの名門大学の設立はいずれも黒人奴隷の血と汗にまみれていた

 「デモクラシー・ナウ」のエイミーさんが、ハーバード大やイェール大などアイビーリーグと称される米国名門大の恥部についてインタビューしていました。

 米国名門大の恥部というのは、設立当初の資金が、当時の「奴隷貿易」で財をなした実業家たちの冨に寄るところが大きく、また学生たちも奴隷労働を基盤として大もうけした富裕層の子弟だった、という点です。

 これは、MIT(マサチューセッツ工科大)の米国史教授、C.S.ワイルダーさんが10年がかりで書いた労作、「エボリーとアイビー:人種、奴隷制、そしてアメリカの大学の問題ある歴史」で明らかにされました。

 黒人教授のワイルダーさん自身が登場し、エイミーさんの質問に答えて、「実際、多くの大学で学長職に就いたのは、奴隷貿易商の息子や親族が多かったのです」と答えています。

 アメリカは建国当初、綿花などの大規模農法・プランテーション経営が広く行われましたが、そこでは売買される黒人奴隷が重労働にあえぎながら、白人経営者の富を作り出していたのでした。

 

 アメリカはもともと、キリスト教にもとづく理想の国づくりをめざしてイギリスからメイフラワー号でわたった清教徒たちが建国したとされます。

 しかし、その実態は、大西洋側の東海岸から太平洋側の西海岸へ進む開拓フロンティアの波の中で、元々の住民であるネイティブ・アメリカン、インディアンと呼ばれる人々を虐殺、略奪しての奪い取る野蛮な歴史でした。 

 現在は、アメリカを中心とするグローバル資本主義、市場原理主義が世界を席巻し、世界中を格差社会にしているかのようです。見方を変えれば、地球全体を巨大なプランテーションとみなし、グローバル企業が食い物にしようとしているといえます。

 ワイルダー教授が署名に取りこんだ「エボニー」とは黒檀のことで黒人を象徴し、当時の富裕白人が設立した名門大「アイビーリーグ」とを、似せた語呂で対比させたものです。

 アメリカは今でも確固とした人種差別の社会と見ることができます。たしかに黒人大統領を誕生させたり仰天させるようなことをしでかしますが、根本には人種差別が抜き難く存在しているように見えます。

 その人種差別は、肌の色によるものではなく、カネを持っている富裕層と、いつもピーピーしている貧乏人層とのマネーによる”人種差別”です。

 カネに縁の薄い当方などは、さしづめエボニーの方でしょうか。

 日本では、安倍自民を中心とする権力支配層が、つたリーグ(アイビーリーグ)にあたるといえます。そして、アイビーリーグが完全にエボニー層を抑え込む社会へ抜本的に造り変えつつあります。

 それを許しているのもまた、エボニー層です。エボニー層はその血と汗にまみれながら、持つ人々を養って差し上げる社会に住まわされています。