生き生き箕面通信

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1992 ・安倍首相は集団的自衛権行使容認を2週間内に閣議決定へ

2014-06-07 09:12:43 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1992(140607)をお届けします。

・安倍首相は集団的自衛権行使容認を2週間内に閣議決定へ

 安倍首相は遅くとも2週間後の今月20日までには、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をする段取りです。

 平和憲法の肝となる「9条」が厳しく制限した武力の保持と交戦権。これらを厳しい制約から解き放とうというのだから、平和憲法を無効化する措置です。

 ナチス・ヒトラーが、当時最も先進的だったワイマール憲法を無効化するために、別の法律を制定したのと酷似するやりかたです。ヒトラー・ドイツがどんな運命をたどったか。

 集団的自衛権の行使容認は、憲法解釈の重大な変更であるにもかかわらず、国民的な議論はできるだけ避けました。「民はよらしむべし、知らしむべからず」を現代によみがえらせたような手法です。

 国会も、野党がまったく役に立たず、歯止めの機能をしていません。いまやみんなの党や石原新党は自民党にすり寄る姿勢を鮮明にしています。維新や結いの党も是々非々と称し、安倍流暴走政治にほとんど為すところ無しです。

 安倍ちゃんのお友だちグループである「安保法制懇」という私的な会合が、先月5月15日に「報告書」なるものを出しました。何の拘束力もないものですが、あたかも正式の審議会答申であるかのような位置づけにしてしまいました。

 そして、「有識者からの意見として、集団的自衛権は行使できる」と結論づけ、9条を無効化することに成功しつつあります。「報告書」を出させてからほぼ1カ月。わずか1カ月で、憲法9条を無効化してしまうのです。

 繰り返しますが、国民的な議論はありませんでした。日本の民主主義もいよいよ形だけのものになってしまったといえます。どこまでも崩れていくニッポン。

 安倍政治の行きつく先に日本人の平和な幸せがあるとは思えません。こんな日本を次の世代の人々に引き継がざるを得ないのが、なんとも情けないです。