おはようございます。
生き生き箕面通信1998(140613)をお届けします。
・集団的自衛権の行使容認は成長戦略の隠れた柱――公明も白旗か
安倍首相は集団的自衛権を使えるようにすることに、なぜこうもご執心なのでしょうか。
行き着いた答えは、「軍需産業を成長戦略の柱とする」ことが根幹だと思い当たりました。「武器の製造、販売、輸出を成長産業に育てあげる」考えがあるようです。その準備として、すでに「武器輸出三原則」も大幅に緩和しました。
いまのところそれを表立っては言えません。世論の強い反発が予想されるからです。
アメリカから、「集団的自衛権を行使できるようにすべきだ」と、長年にわたって迫られてきたという事情もあります。もう少しアメリカから対等に扱われたいという、安倍流の子どもっぽい”いきがり”もありそうです。
アメリカは、国防予算の削減を強いられています。しかし、世界のあちこちで紛争は多発。アメリカの手が回らない穴を埋める必要があります。
そこで、アベ・ニッポンが、「世界平和のため、世界の果てまで」紛争解決に出かける。武器は景気よくパッパッと消費され、三菱重工業など軍需産業はフル生産で大もうけでき、アベ・ニッポンも成長できるという筋書きです。
もちろん、最初はおとなしくしています。限定的に運用するふりをします。しかし、ひとたびこじ開けた”アリの一穴”は、少しずつ広げていけばいい。それほど時間はかからないだろう。
それにしても、官邸に巣食うラスプーチン、飯島勲という男の”恫喝もどき”は早くも効果を表したようです。朝日新聞の本日6月13日の朝刊一面には、「公明、限定行使容認を検討」という見出しの記事が掲載されました。
山口那津男・公明党代表が週明けにも党首討論で、限定的な行使を容認することに含みを持たせる発言をする。安倍首相は、公明党の顔を立てて、当初表明していた今国会会期中の閣議決定は取りやめ、その代わり次の週に晴れて閣議決定。そんなシナリオになるのでしょうか。
恫喝担当の参与を置いている安倍官邸。警察・検察権力を握り、最高裁長官もお友だち、表も裏も抑えた安倍官邸。庶民の多くが、「それだけはやってくださるな」と止めても、「お前たち庶民は黙ってついて来い」というだけ。
安倍という男が舵を握るニッポン丸は、どこへ行こうとしているのでしょうか。