お早うございます。
生き生き箕面通信1988(140603)をお届けします。
・ASKAシャブ事件は集団的自衛権から目をそらせる”投げ餌”のはずが、政界に飛び火?
集団的自衛権に関する安倍自民党と公明党の与党協議が注目を集めすぎてはまずい。粛々と閣議決定にもっていきたい。では、世間の目をそらせる手として「ASKAシャブで逮捕」をマスメディアに”投げ餌”するか。ところが、田村憲久・厚労省など閣僚5人に飛び火する雲行きとなり、大慌て。
そこで、かねて準備してきた「拉致被害者再調査で合意」を5月29日にぶつけてきた、のだというシナリオを思い浮かべます。再調査合意のニュースが”出来レース”だったと報じたのは、TBSテレビの「報道特集」で、スウェーデン・ストックホルムでの日朝外務省局長級会議を取材した記者が、安倍首相のサプライズ会見はあらかじめ筋書きが決まっていた演出されたものという報告を語りました。
それにしてもASKAシャブ事件は、第2のリクルート事件に発展しかねない大きな”闇”に光を当てる結果となりました。ASKAとともに逮捕された栩内香澄美という女性が、人材派遣業最大手のパソナ代表、南部靖之氏の”接待担当秘書”で、そこからぞろぞろと芋づる式に”大物”の名が挙がってきたからです。
南部氏は秘書として”美女軍団”を揃えたうえで、接待用の迎賓館としていわば秘密クラブもどきの「仁風林」を用意し、毎週のように”要人”を招いてパーティーを開催していたと報じられています。
自民党ばかりでなく、民主党とも太いパイプを持ち、前原誠司・元代表の妻は南部氏の秘書だったという濃いつながりがあるそうです。その縁で、民主党の落選組10数人が、パソナに雇ってもらい、糊口をしのいでいるとか。
南部氏と親しい政治家は、安倍首相はもちろん、森喜朗・元首相、中川秀直・元官房長らがずらり。
パソナの会長には、小泉政権下で格差を広げる「規制緩和」を進めた、あの悪名高い竹中平蔵氏が座っています。その霊験はあらたかで、派遣利権を一手に手中に収める勢いです。天下りの抜け穴として、職のあっせんをする民間業者の業務も、パソナが一手に随意契約しました。数百億円の利権が転がり込んでいます。
田村厚労相は直接の監督官庁の責任者です。充分に鼻薬は効かされているのでしょう。竹中氏もパソナ会長として、国民の税金をつぎ込む国の予算から利権を引っ張り込むのに大活躍しているようです。
本来なら、この利権がらみで、第2のリクルート事件の様相を帯びてきてもおかしくないのですが、マスメディアは黙して語らず。
そこは南部会長。仁風林で接待をしていたのはマスメディアの幹部も一緒。同じ穴のむじなです。つつけばやぶへびとなる仕掛けは、とっくに打ってあった。
日本の政官財界、そしてマスメディアは、腐っています。中国や韓国、北朝鮮などを「腐敗政治」と見下すことはできそうにないほど、腐っています。こんな腐った国家態勢はいつまで続くのでしょう。
腐敗の根本は、安倍政権です。一日も早く退陣に追い込みたいと思っています。