生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1997 ・首相官邸に巣食うラスプーチン・飯島勲参与

2014-06-12 07:53:27 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信1997(140612)をお届けします。

・首相官邸に巣食うラスプーチン・飯島勲参与

 官邸のラスプーチンこと、飯島勲・内閣官房参与が、今度は公明党を恐喝する挙に出ました。それも米ワシントンでです。

 朝日新聞が本日6月12日朝刊(3面)で伝えたところによると、飯島氏は2日前の10日、ワシントンでの講演で、「公明党と創価学会とは『政教一致』だという話が出てきてもおかしくない」という趣旨の話をしました。

 これは、集団的自衛権に関して公明党が抵抗を続けているため、政教一致問題を持ち出して、「あくまで抵抗するなら、今の”政教分離”という建前は変更するぞ」という脅しを意味します。

 公明党は創価学会という宗教団体の政治部門であり、実質的に政教一致の状態であることは、どなたもご承知のことです。ところが、過去にすったもんだのすえ、いちおう政教分離しているというこじつけ解釈ですませてきました。だから、公明党にとってはいつでも火を吹く、最も弱いアキレスけんです。

 飯島氏はそこをついたわけです。公明党の山口那津男代表にしてみれば、思いもよらぬところから矢が飛んできたと少なからずショックを受けたはずです。

 山口代表は、集団的自衛権を行使できるように閣議で憲法解釈を変えることができるなら、他の条項も閣議で変更でき、つまりは憲法そのものが空洞化するという強い危機感があったように見受けます。だから、なんとか閣議決定を先延ばしさせようと懸命だった。

 しかし、――。

 本場ロシアのラスプーチンは、帝政末期のロシアの宮廷に食い込んだ祈祷師で、皇太子の難病を祈祷で緩和したことから絶大な信用を得、人事を左右するなど政治に介入して、怪僧ぶりを発揮したとされています。

 ちなみに、佐藤優氏は「外務省のラスプーチン」。

 飯島氏は、小泉政権下では総理大臣秘書官として情報操作をいわば特命で担当、メディアを懐柔し報道界に絶大な影響力をふるって、「小泉劇場」を現出する一端を担いました。

 安倍首相は小泉政権では官房長官として飯島氏と親しく、その辣腕を高く評価し、官邸の”裏仕事”に起用しました。北朝鮮にも派遣し、飯島氏が重そうなバッグを提げてタラップを降りてくる写真が配信されました。鞄の中身は多分、北の三代目トップへの”名刺代わり”だったと推測されています。

 中国にも秘密裏に飛び、日中首脳会談のお膳立てができないか、探ってきたとも伝えられています。

 政教分離問題が蒸し返されれば、宗教法改正問題に絡んで池田大作名誉会長の証人喚問が取りざたされる事態も出てきます。それこそ、公明党が最も避けたい事態です。

 飯島氏は、何をどう脅せば言うことをきかせられるか、恐喝のてだれです。官邸のごろつきでもあります。

 安倍首相の政治手法自体が、ウソで固めた”ごろつき政治”だから、類は類を呼ぶと申しましょうか。それにしても首相官邸がラスプーチンのばっこする舞台とは、日本の民主主義がボロボロになりかけを象徴しています。