生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1476 ・国境とは何ですか。何のためにあるのですか

2013-01-06 07:00:43 | 日記

おはようございます。                                                                               生き生き箕面通信1476(130106)をお届けします。

・国境とは何ですか。何のためにあるのですか

 EU(欧州連合)加盟国の間では、パスポートは不要です。シェンゲン条約協定により、パスポートの提示は不要となりました。フランスからドイツに飛ぶ場合も、ドイツからイタリアに旅行する場合にも、同じ国の中を移動するのと同じです。パスポートをいちいち提示する必要はありません。気軽にすいすい移動できます。関税も無税だから、モノの行き来も自由です。

 朝日新聞の本日1月6日の社説は、「アジアの国境 繁栄わかちあう知恵を」を見出しに、アジアでも国境を乗り越える努力を強調しています。障害になっているのは、歴史認識だと指摘しています。歴史問題の清算を主張しています。「肝心の近隣諸国との信頼関係は、歴史認識をめぐる一部政治家の浅慮な言動によって何度も揺るがされた」と、名前こそ挙げていないものの、かなり大胆な決めつけもしています。

 ともかく、常に立ち往生するのが「歴史認識」。近隣諸国側は、「日本は戦争中にこれこれの非道を働いたのだから、それを認めて謝罪せよ」という立場です。日本側は、たとえば「南京虐殺などはなかった」「日本軍が強制した従軍慰安婦はいなかった。また、すでにこの問題は解決済みである」と譲りません。この歴史認識問題は、尖閣諸島問題のように解決を先送りする形ではすみません。

 積極的に解決の努力、つまり真摯な話し合いをするほかないのではないでしょうか。そして、積極的に妥協点を見いだす努力が欠かせない。相互に少しずつ譲り合って合意点を見いだすほかないはずです。「領土に関する限り、1ミリたりとも譲歩する余地はない」などと一見勇ましい言辞をろうする輩は、ただ対立の構図を鮮明にするだけで、何の足しにもなりません。

 もし、日中韓3国がEUのようなまとまった関係を築くことができれば、尖閣も竹島も、同じ地域の財産であり、共同で生かしていく知恵が働かせやすくなるのではないでしょうか。何年かかろうとも、コツコツと粘り強く、歴史認識という課題を解きほぐす努力をするほか道はなさそうです。それなら、コツコツと粘り強く努力をはじめましょう。